2014年11月16日日曜日

醸し人九平次 純米吟醸 rue Gauche 2013

土佐しらぎくと一緒にもう一本の戴き物、九平次でございます。

リュ・ゴーシュってなんやねんと思って調べると、裏書きにある通り、左へ曲がる角のこと。なるほど、左党でございますな。

九平次も久しぶりだなー。十数年前からずっと飲んできてたのに、ここ数年ご無沙汰になっております。以前は近場で購入出来たのだけど、今ではすっかり人気のレア物となっちゃいましたし。

まぁ美味しくて大好きな銘柄だけど、九平次じゃなきゃダメって感じがないものまた事実。優等生ってそんな扱いになるのが天邪鬼な我が家でございます。


ともあれ、冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

軽くガス感のある立ち香。ラムネだなー。

口に含むと、まずピチピチ感が軽く刺激する。そんな刺激はすぅっと消えて、酸味でコーティングされた豊かな甘みが舌の上で広がります。後から味が弾ける感じがそう思わせるのかな。

質感は滑らかで艷やか。さすが50%まで磨いてあるだけのことはあります。あぁ美しい。

そして、受ける印象、佇まいがワインっぽい。低アルコールのせいもあってか、日本酒の味なのに日本酒らしくない。物足りなさはないけど、後味が果実感のある香りな上、早く余韻が収束するから、コシがないようにも感じる。それがマイナス点にならないから、全体としてバランスよく仕上がってるなという印象でした。

低アルコールの日本酒って最近よく見るようになってきましたが、これという落とし所がよくわからないままだったんですよ。そんな中で、この九平次はひとつの形として完成されているなと。ワインと同じような度数にして、それでいて日本酒の味を出すことで華やぎすぎず、軽くなり過ぎないというところを目指したのかな?と妄想します。長年独自に海外展開している蔵ならではの回答といった印象でした。うん、美味しい。




醸し人九平次 純米吟醸 rue Gauche 2013
株式会社萬乗醸造
精米歩合 山田錦 50%
アルコール度数 13度

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