さっくりOK。いいよーって気さくに了解頂きました。
建てて数年の蔵は綺麗で可愛い。あいにくの雨だったので蔵の全景を撮れませんでしたけど。
5代目の徹幹さんが案内してくださいました。
洗米のタンクと蒸し器。想像以上に小さい。そりゃそうです。ほとんどお一人で造られてますから。一人というのは言いすぎなんですけど、社員としての造り手は四代目の社長と五代目の徹幹さんのお二人なんだとか。で、造りの時期には手伝いのおばちゃんがいるそうです。曰く、大和桜の半分はおばちゃんで出来ていると。
麹室。聞くのを忘れてましたけど、これって石造りの麹室ですよね。ってことは中村酒造場に続き珍しいんじゃ。
芋洗いの場所。今はもうきれいに仕舞われてます。
甕たち。大和桜さんも一次/二次の両仕込みとも甕です。まだ二次仕込みのものが残ってまして、ようやく芋焼酎の仕込中の現物を見ることが出来ました。
これは紅芋のですね。赤い破片が見えます。
こちらの甕は蒸留後のもの。フーゼル油が浮いてきてます。ラップを使って吸着させて取り除くのを見せてもらいました。取り除かなきゃだめだけど取り過ぎても駄目だしって、お邪魔した蔵のみなさんがおっしゃいます。
最終のろ過装置。ほんと最低限のろ過しかしないんだと。
ボトリング。中村酒造場さんと同じく手詰めです。
ラベリングの機械。細々としたラベルはこれで貼れないから手作業。
箱詰めされてるもの。ほんと、このラベルはかっこいいというか可愛いというか。そもそも僕はこのラベルに一目惚れしてたんですよね。
ちなみにラベルにも逸話があって、「BE A GOOD NEIGHBOR ぼくの鹿児島案内」という本でも紹介されてます。
焼酎の造り、蔵の歴史などから、鹿児島との関わり方、さらには酒造業界全体を見据えたお話など、これまためちゃくちゃ面白い話を伺いました。
まぁここで色々書いてもいいんですけど、ぜひぜひ徹幹さんに会って話を聞いたほうが楽しいと思いますのであんまり書きません。まぁなんか僕の下手くそな文章でだらだらと書いてもあれですし。
でもでもそんな中でものすごく印象的なのが、伝統への敬意と鹿児島への愛情。
これまでの造りに対して真摯に向き合って、その結果、自然と技術の調和するポイントを見つけられてるんだろうなと。飲んだ時に腑に落ちる味だなって感じた理由がわかりましたよ。無理やりこういう味を作ろうなんてことをせず、在るべき形に変化させていくだけ。
その土壌となる自然や文化を育む鹿児島への愛を語る姿には、歴史ある蔵を継ぐ責任を楽しむことで果たそうとする姿に映ります。
そしてだからこそのフラットなものの見方。とても話し上手で様々なことを伝えてくださるんですけど、その色々なことが線になってつながる、全体を俯瞰した内容には本当に刺激を受けます。
いやー同い年とは思えません。あ、学年は僕がひとつ下でしたか。
新酒の味見をさせて頂いたりお土産を頂いたりあっちこっち送って頂いたり、ほんとありがとうございました。
またお邪魔します。今度は是非酒も飲みたいです。それまで大和桜を買ってぐびぐび飲んでます。
大和桜酒造さんは広く一般に蔵を公開をされているわけではありません。今回お伺いするにあたり、(前日とはいえ)事前にご都合などをお伺いして許可を頂き案内して頂きました。これを読んで見学したいと思った方は、蔵元さんのご迷惑にならないよう十分配慮してくださいませ。飛び込みとかもってのほかですよ。
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