都内某所の利き酒会に行ってきまして、そりゃー帰りは美味いものと美味い酒を飲みたくなるわけでして。
えぇ、毎度ここしか浮かばない、柏はやまんさんでございます。
数時間前に蔵元とお話したあとに飲む長期熟成は格別ですな。まだビンテージ表記が無い時代のもの。
見たら、2008年の詰口じゃないですか。つまりは十数年物ということですね。濃密で、豊潤って味わいは満足度が高いどころの騒ぎじゃないと。
見たことない芋焼酎があったので。夢鏡。聞けば園乃露でお馴染みの植園さんのでした。最近流行りの華やかタイプ。安田よりは正木の方が印象が近い味でしたが、一段濃いかもしれません。旨すぎて、終盤飽きちゃうタイプかなぁ。最近思うのは、このタイプの味の他の飲み方ってどんな塩梅なんだろうかなと。この日の利き酒会でも安田が出品されてたけど、温かいのは提供されてなかったからなぁ。
あとで思い出したけど、danchuの焼酎の回で一押しだったやつですな。
その他、何のんだっけ。龍宮は炭酸で飲んで、うーん、なんかカパカパ飲んでます。開店すぐにおじゃましてますけど、それまで午後からずっと飲んでますから、そりゃー酔っぱらいですわ、えぇ。
いつもどおりお魚を食べて、手こね寿司も食べて、アンチョビポテトも食べて、えぇ、幸せでございました。
やまん
千葉県柏市東上町2-3
04-7163-6602
2015年4月11日土曜日
若波 純米吟醸 26BY
若波の新酒が来たので飲んでみました。初めて若波をちゃんと飲んだのは24BYの純米吟醸ですので、二年ぶりくらいのお久しぶりなのです。
冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
事前情報で、冷えすぎてるとイマイチとの話も聞いておりますので、のんびり飲んでいきますが…
確かに、冷たいとかなりあじがばらつきます。作りが甘いなって感じになっちゃうから、非常にもったいない。香りも立たず、冷酒では出しちゃだめですな。
室温くらいまで暖めると尖りが消えて旨味がわき、綺麗さが表に出てくる。
香りというか、風情は苺。メロンでもりんごでもぶどうでも、純米で感じたバナナの白い所でもなくて、いちごがピッタリとは奥さんの言。超なっとく。
舌先から後味にかけて一貫して残る酸味の印象からかな
。
吟醸香は淡く柔らかに香り、ちゃんとあるけど主張は強くない。このあたり、二年前と同じような印象です。
ちょっと甘酸っぱい今風の味でも、やり過ぎずしつこくない塩梅で留めてるのがこの蔵の好印象なとこかなと。
自家製のホヤの塩辛。
磯の香りに完敗。合わねー。
つうか、あんまり合うものが浮かばない。食中酒じゃない印象なのですな。強くないから、サラリとこのお酒の味を楽しむのが吉な気がします。吟醸香が強いわけでもないんですけどね。
おまけ。
若波 桃色にごり。200mlという小瓶での販売で、見た目も味もまぁ可愛らしいこと。
半分ずつ、シャンパングラスでおねーちゃんと乾杯するには面白いかもしれません。ちょっとやり過ぎ感がありますが(笑)
若波 純米吟醸 26BY
若波酒造合名会社
精米歩合 55%
アルコール度数 16度
取手市 中村酒店さんで購入。
2015年4月9日木曜日
山間 特別本醸造 仕込み7号 無濾過生原酒 鬼山間(青) H26BY
飲んだのはバレンタインデーなので、二ヶ月以上も放置しておりました。
山間の青鬼さんです。
我が家は赤鬼さんが大好物でして、去年は記憶にあるだけで3回は買ってます。日本酒購入量が劇的に減っている昨今の我が家で、3度の登場とはよほど気に入ったんですね、俺等。
そんな赤鬼さんにはパートナーがいまして、青鬼さんも当然いらっしゃいます。
規格は特本。でも赤鬼さんよりもお高いというなかなかやんちゃな一本です。
ということで、玄関放置の花冷え程度で開栓。
艷やかで甘味をはらんだジューシーな香り。割としっかり立ち上がる。期待を煽るいい香りです。
含むとピチピチが少し。甘みの後にビシビシ刺激。辛く苦く、キレよくさっぱり。でも旨味は十分で、舌にまとわりつく薄い層は旨さの膜。ジーンとしびれる余韻が長く、味の主体は苦味と旨味。
ちょっとおいて温度が上がると、旨味と甘味がじゅわっと湧き上がる。キレはやや鈍る代わりに、充実の甘旨。冷えてるほうが旨いけど、冷えかたで甘味のバランスを調節できるのかな。
浅草はセキネのシュウマイ。
悪くないけどそんなに合わない。なんだろ。
湯豆腐。
合うなー。淡白な味に旨味を足す感じ。
バレンタインガトーショコラ。
甘さを消して、ビターが重なり激旨。今日一の相性。
甘いものに日本酒って、わりとみんなに意外というかキワモノ扱いされることが多いのですが、実は結構相性が良い場合もあります。
チョコ系はもともと茶色いお酒たちに相性がいいわけですから、日本酒でも熟成系にはガッツリ合いますし、チョコの味をかき消すような強さのあるお酒とも合ったりします。
まぁこれが至上だマリアージュの極みだとはいいませんけど、そんな面白さもあったりするわけで、そういう楽しみが出来るお酒は、やっぱり懐が深い良いお酒だなぁと思ったりするのです。
山間 特別本醸造 仕込み7号 無濾過生原酒 鬼山間(青) H26BY
新潟第一酒造株式会社
精米歩合 60%
アルコール度数 20度
取手市 中村酒店さんで購入。
山間の青鬼さんです。
我が家は赤鬼さんが大好物でして、去年は記憶にあるだけで3回は買ってます。日本酒購入量が劇的に減っている昨今の我が家で、3度の登場とはよほど気に入ったんですね、俺等。
そんな赤鬼さんにはパートナーがいまして、青鬼さんも当然いらっしゃいます。
規格は特本。でも赤鬼さんよりもお高いというなかなかやんちゃな一本です。
ということで、玄関放置の花冷え程度で開栓。
艷やかで甘味をはらんだジューシーな香り。割としっかり立ち上がる。期待を煽るいい香りです。
含むとピチピチが少し。甘みの後にビシビシ刺激。辛く苦く、キレよくさっぱり。でも旨味は十分で、舌にまとわりつく薄い層は旨さの膜。ジーンとしびれる余韻が長く、味の主体は苦味と旨味。
ちょっとおいて温度が上がると、旨味と甘味がじゅわっと湧き上がる。キレはやや鈍る代わりに、充実の甘旨。冷えてるほうが旨いけど、冷えかたで甘味のバランスを調節できるのかな。
浅草はセキネのシュウマイ。
悪くないけどそんなに合わない。なんだろ。
湯豆腐。
合うなー。淡白な味に旨味を足す感じ。
バレンタインガトーショコラ。
甘さを消して、ビターが重なり激旨。今日一の相性。
甘いものに日本酒って、わりとみんなに意外というかキワモノ扱いされることが多いのですが、実は結構相性が良い場合もあります。
チョコ系はもともと茶色いお酒たちに相性がいいわけですから、日本酒でも熟成系にはガッツリ合いますし、チョコの味をかき消すような強さのあるお酒とも合ったりします。
まぁこれが至上だマリアージュの極みだとはいいませんけど、そんな面白さもあったりするわけで、そういう楽しみが出来るお酒は、やっぱり懐が深い良いお酒だなぁと思ったりするのです。
新潟第一酒造株式会社
精米歩合 60%
アルコール度数 20度
取手市 中村酒店さんで購入。
2015年4月7日火曜日
明鏡止水 純米 垂氷
最近あんまり日本酒飲まないのでネタがないのですが、たまに飲んだ日本酒くらいちゃんと書けって話もありつつ、数週間前のことでございます。
明鏡止水の垂氷。
明鏡止水って美味しいと思ってますが、なぜか買わない銘柄なんですよね。長野酒だからかなぁ、どうしてもハンディを背負ってからのスタートなのです、自分の中で。
でもですね、昨年の某試飲会(ひやおろし後)、先日の某試飲会(新酒)と飲んできて、まぁ美味しかった。とても美味しかった。ほんと、今までの扱いを詫びねばいけんという美味しさでした。
そんなわけで、久しぶりに明鏡止水を購入した次第です。
冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
立ち香は、柔らかいバナナ。ちょっと青いバナナ。
口に含むと、舌触りは柔らかなのに、味自体の印象は割とハード。米の旨味と苦味が甘さを抑えてしっかりと立ち上がる。
やや膨らみが足りない。硬い蕾な印象。温度が低すぎますなと。
しばし室温で放置。控えめな乳酸と甘味が湧いてきて、旨味十分でもバランス良い食中酒に。
涼冷え程度が一番美味しい気がしますが、ぬる燗くらいまではいいんじゃないかなと想像できる味です。
じゃがいものガレットと合わせる。
芋のデンプン質に染み入り旨いですな。双方の香りが引き立ちます。
レバーペースト。
うーん。ぶつかってダメですな。
山田錦とは思えない控えめな甘味だと、肉や魚より野菜が合うんですね。
そうか、これ山田錦なのか。べたつかずさらりと美しい酒質は、僕の嫌いな山田錦に振り回されたお酒のまさに対極。
劇的に、ハッとするような美味しさとは違って、まったりと食事の中にあるお酒ですね。とてもとても美味しかったです。
明鏡止水の垂氷。
明鏡止水って美味しいと思ってますが、なぜか買わない銘柄なんですよね。長野酒だからかなぁ、どうしてもハンディを背負ってからのスタートなのです、自分の中で。
でもですね、昨年の某試飲会(ひやおろし後)、先日の某試飲会(新酒)と飲んできて、まぁ美味しかった。とても美味しかった。ほんと、今までの扱いを詫びねばいけんという美味しさでした。
そんなわけで、久しぶりに明鏡止水を購入した次第です。
冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
立ち香は、柔らかいバナナ。ちょっと青いバナナ。
口に含むと、舌触りは柔らかなのに、味自体の印象は割とハード。米の旨味と苦味が甘さを抑えてしっかりと立ち上がる。
やや膨らみが足りない。硬い蕾な印象。温度が低すぎますなと。
しばし室温で放置。控えめな乳酸と甘味が湧いてきて、旨味十分でもバランス良い食中酒に。
涼冷え程度が一番美味しい気がしますが、ぬる燗くらいまではいいんじゃないかなと想像できる味です。
じゃがいものガレットと合わせる。
芋のデンプン質に染み入り旨いですな。双方の香りが引き立ちます。
レバーペースト。
うーん。ぶつかってダメですな。
山田錦とは思えない控えめな甘味だと、肉や魚より野菜が合うんですね。
そうか、これ山田錦なのか。べたつかずさらりと美しい酒質は、僕の嫌いな山田錦に振り回されたお酒のまさに対極。
劇的に、ハッとするような美味しさとは違って、まったりと食事の中にあるお酒ですね。とてもとても美味しかったです。
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