土佐しらぎく、ずいぶん昔にお店で飲んだ経験はありますけど、瓶で飲むのは初めてです。なのでそもそもスタンダードを知らないのですが、今回のは美潮というちょっと別ブランド的な一本。楽しみです。
冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
パンみたいな香り。酵母の香りと言いましょうか。この温度でもキレイに立ち上がっています。分かりやすい吟醸香よりは控え目かつみずみずしい印象でもあります。
口に含むと、アタックから最後まで、引っかかるところなくするっと入る。後味に含み香に熟したようなカラメル感があり、それが遅れて後から主張する。
舌の上で転がすと、軽い酸味と甘みが。心地よいバランスで、最近の日本酒の傾向を抑えた味わいと言えるのでしょうか。雄町っぽいパンチはあんまり判らず、むしろ爽やかさ寄りの味わい。なんか飲んだことある味に近いなーって考えてて、なんとなく相模灘に近い印象なのかな。しっかりした味があってもスッキリキレイで、甘すぎずくどすぎずといった感じ。
生しらす。
心地よく流してくれますけど、それほどベストマッチでもないかな。でも肉より魚かなーって印象は間違ってない気がします。
鯛のホイル蒸し。
良いですな。ほろりとした身に染み入ると、魚の甘みと米の甘みが合致する感じ。それを流す軽い酸味は、地味な食中酒じゃなくて派手な食中酒って言えるのかもしれません。
温度が上がってきても甘さはだれず、やや苦味を含む後味の厚みが増して充実感が強くなります。食中に良し、だらだら飲むにも良しと、非常にバランスが良い一本でした。
強いて不満を上げるなら、王道とうか良い子過ぎて、どの部分をピックアップして人に薦めたら良いか難しいですな。
土佐しらぎく 美潮 純米吟醸 雄町 2014
有限会社仙頭酒造場
精米歩合 雄町 50%
アルコール度数 15度以上16度未満
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