高級酒シリーズ第二弾は、相模灘の純米大吟醸です。
もう随分前のことになりますが、中村酒店さんで開催された相模灘の会がありまして、そのときに蔵元が持ってきてくれたのが相模灘の純米大吟醸でした。隔年でしか発売されず、まだそれほど量を仕込んでない頃のこと。まぁ今どれくらい仕込んでるのか知りませんけど。
その時は利き酒程度を頂いただけですが、今回はぐびっと一升瓶でございます。
冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
香りは優しく、ほんのりと。それも冷えが収まったくらいにようやく立ち昇るか細い印象。そう言えば美山錦ってあまり香る印象がありませんけどどうなんでしょうか。そもそも、美山錦の大吟醸って見たこと無いなぁ。でも相模灘は美山錦が一番美味しい蔵だし、安易に山田錦に流れなくて好印象(笑)
口に含むと普段の相模灘より数段濃厚な甘み。舌の上でわずかに米の香りが爆ぜて、感じ方によっては苦くもあり、単純な綺麗さに終始しない。喉に落とすとくわっと鼻に甘み主体の香り。吟醸香はあるけどしつこくなくて、主体はお米の味と香りという印象。
純米大吟醸の凄みよりも、相模灘の食中酒としての愛され方の方が強く出ている一本でして、甘みだけがやや気になるものの、料理に合わせやすい味でした。
その意味では、美味しくもやや立ち位置がもったいない印象もあり、もっと大きく振れてもいいんじゃないかって気もしますけど。まぁ日頃こういうクラスを飲み慣れてない人種が何を言っても説得力はありませんが。
ともあれ、鑑評会に出てくるような味とは一線を画した美味しさがそこにあったのでした。
相模灘 純米大吟醸 美山錦 25BY
久保田酒造株式会社
精米歩合 美山錦 不明
アルコール度数 16度
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