2013年11月25日月曜日

若駒 純米 無濾過生原酒 無加圧搾り とちぎ酒14 24BY

美味しいらしいという話を聞いてはいたものの、これまで未飲でした。若駒。
たまーに行く酒屋さんにあったので、はじめましてでございます。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

開けた途端に甘い香り。濃厚に香り立つ。無濾過+生原酒+うすにごりの本領発揮でしょうか。

アタックはスマート、引っかかるところなく舌の上で甘みが開く。
甘みとともに酸味が伸び、少しほろ苦く後味を締める。
舌の上にもじんわりとしたほろ苦さが残り、どこか懐かし印象。

甘くて綺麗で、豊かな旨みに一刺しする軽い苦味というか刺激というか。十四代のフォローワー的な印象で、ある意味懐かしい気がします。
正直、今更この手合の味が評価されてるというのはちょっと意外なんですが、よくよく考えてみると今の日本酒ブームは震災後のことで、酒好きによるブームというよりは、これまで日本酒に縁が無かった人たちを巻き込んだブームとも言えるわけです。そう思うと、このタイプの飲みやすく、美味しさが判りやすいお酒というのは、再評価されているというか需要が高まったのかなと思わなくもありませんがどうなんでしょうか。


豚肉とセロリの塩炒め。
妙に合う。甘いのに合うのはなんでかな。度数がちょっと高めだから、もったりしなく食べ物と合うのかもしれない。



4日目。
ちょっと飲めない日が続いて日が空いてしまった。

うーん、甘さがだれて、嫌な苦味が目立つ。いや、だめだ。



15日目。
正直、4日目のあまりのまずさに閉口して、料理酒行きのつもりでおりました。なんですが、まだ別の料理酒があるから冷蔵庫に転がしてあったわけです。なので念のために味見。

あれあれ、憑物が落ちて美味しくなった。
適度な甘さにオリの香りが良く絡み、でも全体は爽やかな仄かな酸味がツルリとさせる。

雑味というには美味しい苦味が後味で軽く主張し、余韻にはほんのり乳酸の香りでサッパリ締める。

そこまでの酸味はないけど、カボスとかのような柑橘感もありつつ。

温度が上がるとダメだったあの感じの影がチラリと。まぁそれほど気になるわけじゃない。



結果的に、15日目が一番美味しかったです。この変化が空気に触れたおかげなのかどうなのか、4日目の時点でデキャンタするなりエアレーターを通すなりすればよかったですね。

あと、この15日目の味が、蔵として意図した味なのか、単に我が家の好みに合っただけなのか。この点も悩ましいですねぇ。

最終的に美味しかったのですが、なんだか謎が多いお酒になってしまいました。
次回買うのはちょっと先かなぁ。お店で見ることがあったら試してみるかなぁ。







若駒酒造さんは、鳳凰美田の小林酒造さんのご近所でして、あのあたりのお酒はこういう派手さが好まれてきたのでしょうか。それとも最近の傾向が似てただけなのでしょうかどうなんでしょうか。


若駒 純米 無濾過生原酒 無加圧搾り とちぎ酒14 24BY
若駒酒造株式会社
精米歩合 とちぎ酒14 60%
アルコール度数 17度以上18度未満
酵母 T-F/T-S


下館市 天貝酒販さんで購入。

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