2014年3月21日金曜日

松の司 純米 生 25BY

久しぶりの松の司です。飲みたくてもなかなか買えないんですよね。

今回はこの時期ならではの生酒。そしてスタンダードな純米。昨年購入して飲んだ松の司は、どっちもちょっとマニアックなもの。君嶋屋さんで試飲するのもPBの情熱シリーズ。そんなわけでスタンダードには縁遠いのです。

昨年の二本。
松の司 純米吟醸 心酔 山廃仕込 18BY
松の司 純米 無濾過生原酒 木桶仕込 24BY


玄関放置の涼冷え程度で開栓。

バナナ香。ビターなキャラメルバナナ。

強い味が舌の上でブワッと広がるのに、後味は切れよく軽い苦味が甘さを叩き切る。
舌触りは美しくサラリと。味の濃さとは一致しない軽やかな印象。艶もありドライとかリッチとかいう言葉じゃ表現できない。

バナナ香は次第に影を潜め、軽やかさが増す。でも味は益々ギュッとまとまる、ひとつの塊になって口の中を支配する感覚。



3日目。
いろいろ落ち着いて、穏やかに。薄く漂う甘みが心地よい。
苦味や刺激も丸くなり、全体の一体感がました。古めかしい印象がチラッと見えた瞬間に、甘みが主体の淡い甘み。上質だなぁ。

マグロの刺し身。
とても合う。生臭い部分だけ流して、互いのうまみが旨みが絡み合う。それほど魚と合わせる印象がないのですが、まぁこれくらい素晴らしい出来だと相方を選ばないということですね。

ちなみにマグロは友人からのいただきもの。えぇ、柵取り前って素人にはどないせいって話です。
苦戦しつつも柵取りしてお刺身に。解凍がヘタクソだから結構ドリップするんですが、それでも全然水っぽかったり臭かったりなんてことはなく、久しぶりにたっぷりマグロを食べられましたとさ。





8日目。
まとまりが素晴らしい。一体化した酸味と旨みと甘み。舌触りから喉越しまで、美しく何も引っかかるところなく心地よく喉に落ちる。その間に振りまく香りは強くなくとも存在感はあり、美しさと力強さの融合がここにある。本当に完成度が高い。

目光の唐揚げ。
目光もいただきもので、ほんのりカレー味の衣がついてるのですが、これがまた相性が想像以上によかったのです。目光本体の旨味、衣から漂う香味、新しい旨みになります。すげー、松の司はカレーもイケるのか。



ということで、なんとか我慢して一週間強かけて飲んでみました。常飲したいなぁ、これ。特に開栓してからの味の変化がとても良くて、全くダレることなく美味さが変化していくのです。これは毎晩飲んでも飽きない味ですなぁ。いいなぁ、毎晩飲みたいなぁ。







松の司 純米 生 25BY
松瀬酒造株式会社
精米歩合 65%
日本酒度 +3~+5
酸度 1.6~1.8
アルコール度数 15度以上16度未満


横浜君嶋屋さんで購入。

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