2014年6月25日水曜日

お湯割り祭り、2014梅雨

第三回龍宮研究会の前日は、芋焼酎のテイスティング大会でした。熟成と言う名の放置プレーの品々、たまには並べて飲みたくなるのです。

今回は全て5:5のお湯割りで。


八千代伝の季節もの2年分。
左から、H25BYのひとつき半むろか、H24BYのひとつき半むろか、H24BYの熟柿、H23BYの熟柿となっております。熟柿は見た目で区別がつかないから、減ってる量で判断するという大変危険な状態。この後シールを貼っておきました。

ひとつき半むろか。
両者とも、荒々しさというか、あの振りまきまくる濃厚な香りが減り、所謂美味しいきれいな八千代伝に。うーん、新焼酎は新しい内に飲みきらなければいけなかったという見本でございました。別に不味くなってるわけじゃないですけど、あの味がなー、しまったなー、もったいないとか言ってて飲み時を逃すとは、どれだけ反省しても…あぁ。

いやまぁ普段の八千代伝だと思えば何の問題もない愛すべき味なんですけどね。もちろん半年ものと一年半ものですから、両者に味の違いはあって、寝ただけの変化もあるわけです。でもなー、発売直ぐのひとつき半むろかの味を知っていると、あぁ、反省。


熟柿。
一転、これは寝かしてもよい酒。発売時点で1年寝てるのです。H23BYの熟柿を買ってなかったら、H24BYが発売される直前に偶然入手。並べて飲む楽しみがあるのです。

粉を吹くような甘みは共通してあり、H23BYは一段と舌触りが柔らかい印象。ベースは何が違うんだろうか、今度聞いてみなきゃですな。



久しぶりの大和桜匠。
このお酒も元々出荷の時点でかめで寝かせた2年モノ。なのでのんびり飲んで変化を楽しんでもいいんです。この一本は2012年に発売されたもの。

オレンジのような爽やかさ。その後のコクは、納豆のような醗酵感。まぁどちらも大げさに書いてますが、寝かせたのに爽やかさが増して、でも濃厚さも濃くなるというなんとも不思議な変化。凝縮されたって書くと爽やかさに対してなんか違うしなぁ。

買った当初の印象は、通常の大和桜に比べて丹精というかワイルドさが少なかった印象でした。それがそのままエッジが効いてきたのかなと思うのですよ。好みでは、今の方が好き。もう少し寝かしてもいいかな。



波花。
第一印象では冷たくって気分でしたが、これもお湯で味見をしてみます。

甘さ際立つ、香り気高く。

香りには軽く硫黄。その感じは舌の上では感じない爽やか甘さ。少しピリッと辛味があり芋の強さが出てくる。紫芋の焼酎をお湯割りした時に感じることが多い、「ちょっと膨らまないもったいなさ」がこのお酒にはないなと。これはビックリの美味しさでした。ここまで冷熱両対応だとは想像してなかった。これはポテンシャル高いお酒でした。すげー。



日用の酒が黒糖焼酎になってから、どうしてもお湯割りの回数が減ってしまってるんですよね。暑くなってきましたし。でもまぁたまにはこうやってイベント的に飲めば、比較検討が出来て楽しかったりするのです。これも定期的にやっていこうかな。

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