中村酒造場さんの商品の中で最も特殊なというか変わり種の一本、上野原です。
なにが変わってるって、白麹で仕込んだ原酒と黒麹で仕込んだ原酒のブレンドなんですよね。赤ワインと白ワインをブレンドしてロゼとか言っちゃうのはどうなんだろうって感じがあるんですけど、これはそんなふうには思わないからなんなんでしょうねぇ。
これまでも何度か購入して飲んでる愛飲銘柄なんですが、久しぶりに購入したので改めて利いてみようと思うのです。
ぬるめのお湯、5:5。
豊かな甘みが香りと共に広がるけど、すうっと消えていき長引かない。変わって芋のクセと言われそうな香りと苦味がふつふつと湧いてきて、ピリッと辛くなって余韻となる。
白の端正な印象と黒のガツンと来る印象が、それぞれ個性として出ている。強すぎず軽すぎず、面白い。白黒それぞれ美味しさのポイントがあると思うけど、自分の好きなタイプが分かった中級者が飲むと、好きな方面を探って、でも探りきれない謎があって、結果面白い感想になるのかもしれないですな。
粉を吹くような舌触りは中村酒造場ならではの風情。やっぱりお湯になると映えるなぁ。
この日は他に、龍宮、長雲一番橋、八千代伝熟柿、大和桜匠とお湯割りで飲んできたんですけど、お湯割りだと中村酒造場が圧勝するなー。頭ひとつ抜け出るお湯割りとの相性の良さは、蔵の味の根幹なんだと思うのですよ。
上野原 25度
有限会社中村酒造場
アルコール度数 25度
つくば市 たがみ酒店さんで購入。
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