2014年6月5日木曜日

蔓無源氏 26度

BAR S.A.Oさんで飲んだ安田がすごかったって話をコセド酒店さんでしたら、それが蔓無源氏の芋麹全量ですよと教えてもらい、それは飲まねばいけんというお話だったのです。

実はこの蔓無源氏、BAR S.A.Oさんに行く前にも薦めてもらってたのですが、我が家が普段行く酒屋さんで見た気がするから、関東で買えなさそうなものを優先しようと却下したんですよ。でもまぁなんだかんだ巡りあわせなんでしょうね。やっぱりお薦めを頂くのであります。


ストレート。
香りは強くないけどフワッと爽やか。
安田の一歩手前、南国感満載、酸のない柑橘、パパイヤ。甘みの後には軽く麹の香り。

ロック。
ストレートよりもいいかな。氷が溶けてきて、味がまとまって飲み頃感が出てきても、味自体は薄まらない印象。あー、この感じだと水割り、特に前割もいいかもしれない。

お湯割り。
香り高く。華やいだ香りが鼻に抜けるともうたまらんです。冷たいのも温かいのも、美味しさでは甲乙つけがたいですが、このフルーツ感のある香りに対しては、冷たい味の方がちょっとだけしっくり来るのかもしれません。


鶏刺しとか。
もちろん美味しいんだけど、蔓無源氏は食中よりもデザートというか、一服まったりした中で飲んだほうが真価を発揮するんだと思うのです。この香りの美しさを邪魔してはいけないなと。



黒豚の冷しゃぶ。
まぁそんなことを言っても食中にも飲みますけど。黒豚は繊維が細かいって聞いてまして、確かに舌触りが違うんです。そしてその細かさには焼酎がよく合う。染み入る感じが、豚の旨味と芋の旨味をつないでくれるのです。芋感が強い、特に甘みが強い焼酎は、鶏よりも黒豚の方があうのかも知れません。えぇ、話の中心が鶏ってあたりが、すでに何かおかしい気もしますけど。



食中に飲んでますけど、それでもなんかちびちびやるほうが心地よくて、鹿児島滞在中に飲み終えませんでした。1/4くらい残ったのかな。せっかくなので、前割りにして持ち帰ることに。

一晩だけの前割ですけど、いやまぁ素晴らしい。予想通り、割水で度数が下がっても、不思議と味の密度が減った気がしません。華やいだ香りはロックの時よりも振りまかれ、お湯の時より艷やかでエロい。


ということで、どんな飲み方をしても味の根本が変わらず崩れず、正直どの飲み方が一番とも言えないオールラウンダーでした。それぞれに楽しみ方があるのです。
それでも自分の好みでは、ロックが溶け出したくらいのやや割水された辺りの濃密さは、他の飲み方よりも一歩記憶に深く刻まれたのでした。

また買おう。また飲もう。









蔓無源氏 26度
国分酒造協業組合
アルコール度数 26度


鹿児島市 コセド酒店さんで購入。

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