2013年9月6日金曜日

豊久仁 純米 袋搾り ひやおろし 24BY

2013年冷卸第2弾は、取手の中村酒店さんが新規に取り扱いを始めた豊久仁の純米でございます。
純米吟醸の中取りもあったんですが、こちらは試飲させて頂いたので、購入はひやおろしにした次第で。

豊久仁、全く存じ上げない銘柄でございます。豊国酒造さんの名前は見え覚えが…と思って調べたら、福島にはもう一蔵、豊国酒造さんがあるんですね。最近だと一歩己が有名な。だから見覚えあったのか、ということでして、今回の豊久仁を醸す豊国酒造さんは全くの初対面ということなのです。はじめまして。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

あまり香らない。試飲した純米吟醸と比べて随分大人しい。純米吟醸の瓶は、開栓と共にふわっと吟醸香が香ったんですね。最近は吟醸造りでなくても香るお酒も増えてきましたから、純米酒ですがついその印象を引きずってました。改めて嗅ぐと、ほんのり木樽のような香り。

口に含むとじんわりと広がる旨味。舌の上の余韻は長く、ほろ苦い刺激がほんのりと香る。酸味はなく、喉の余韻は短い。
旨みとともにブドウ系の爽やかさも。甘みは全面に来ず、濃くとも食中によい佇まい。

温度が上がると旨みが更に増し、ちょっとウマすぎる風情。きれいでありながら濃いお酒です。

樽香のような雰囲気があるせいで、武勇の樽酒を連想します。もちろんそこまで強い樽香じゃないですけど、酸が少なく骨太、でもキレイに作ったお酒という感じでしょうか。



2日目。
冷蔵庫から出した直後は苦味が走る。伯楽星の温度が低い時と同じ感じかな。
ちょっと置いて涼冷えくらいまでになると、旨みと甘みがよく調和して美味い。それなりに濃く旨みたっぷりだから、美味しすぎて量が進まない風情は前日と変わらず。
でも少しマイルドになり口当たりがゆるゆるした印象。クリームのような雰囲気も漂う。
なかなか面白い変化だなと。



3日目。
昨日の冷え冷えで苦味が出ることから、冷蔵庫から出して暫し、涼冷え程度まで温度を上げる。
うん、やはり雑味が消えて後味が儚げな、でも味わいは豊かな佇まい。
酒質の変化はあまりなく、少し丸みを帯びた程度。今日で飲みきってしまったから、これ以上引き伸ばすとどうなるかはわからないけど、あんまり時間を掛けたいとは思わなかったかな。

ラム肉団子クミン風味と合わせる。
クミン味は意外と日本酒に合うと思ってるんですが、もちろんお酒を選びもします。個人的には、肉系に合うお酒か、酸が少ないお酒との相性が良いと思ってますので、豊久仁とも合うはず。
えぇ、なかなかのマッチングでした。ふんわりと後味にクミンが香り、脂と混じった旨みが満足度を高くします。


ということで、はじめましての豊久仁さん、なかなか美味しゅうございました。
ただ、試飲させて貰った純米吟醸、というか吟醸香の印象がかなり強く残ってますので、このお酒自体も良酒ですが、吟醸造りのお酒も頂いてみたいなぁと思った次第でございます。






豊久仁 純米 ひやおろし 24BY
豊国酒造合資会社
精米歩合 60%
アルコール度数 17度


取手市 中村酒店さんで購入。

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