2013年9月30日月曜日

喜久醉 純米吟醸

愛する喜久醉の純米吟醸です。

我が家にとって、確実に最も飲んだ回数も量も本数も多い銘柄なんですが、その大部分は特別本醸造。なんせ日々のお酒でございます。喜久醉が日々の酒って事自体、日本酒好きには垂涎でしょうけど、えぇ、いいでしょw

ですが、今回は実家の法事の後の鵜飼いで供するお酒なので、初めて喜久醉を飲む人々に向けてちょいと奮発したわけなんです。


クーラーボックスの中できっちり冷やした状態で抜栓。花冷え程度でしょうか。

川風の中でも感じられる整った香り。華やかでありながら強くなく、甘さの気配があるけど澄んだ香り。既に別格の風情が感じられます。

口に含むと衝撃のキレイさ。甘いとも辛いとも言えない、水のようと言いたいけど旨みはあり、でも喉越しは酸がないのにさっぱりと。

いやぁ、美しさの次元が違いますなぁ。吟醸造りらしい香りもありつつ、米の香りもありつつ、とにかくバランスが良く飲み飽きしない。

いや、飲み飽きしないお酒は色々ありますが、飲み続けても感動が持続するお酒はそんなにないでしょう。


鮎の塩焼きと合わせる。
鮎の香りがよく分かるキツくない塩加減の身をほぐし、その味を抱き込む。
腸のほろ苦さを溶かし、旨みに変える。いやもう申し分ない。これまでさんざん海のものに合わせてきましたが、川のものだと喜久醉味が少し丸くなるというか優しくなる印象。まぁ比較対象が特別本醸造の喜久醉ですけど。

そういえば、以前はよくうなぎの白焼にも合わせてました。一癖ある脂を溶かして旨みに寄り添う風情は、さすがの喜久醉だったわけです。そりゃ癖があると言われる川魚にも相性が良いわけですし、ましてや香魚であればなおのことでございます。

とか書いてますけど、そもそも喜久醉で相性が悪かった記憶がないなぁ。


いつもの喜久醉と何が違うかと言われると、まぁとにかく美しかったです。
旨みの本質や料理に寄り添うスタンスはそのままに、研ぎ澄まされた美しさを堪能できる一本でした。

最近は食中に合わせることを基本のスタンスにしているせいで、吟醸造りをさほど選ばなくなってるんですが、そんなことはすっかり忘れてました。良酒は飲む時を選びません。

そんなこんなで、予定通り皆様からも絶賛を頂きまして、うそんこソムリエの役目も無事果たせた次第でございます。ありがとう喜久醉。









喜久醉との出会いはかれこれ7,8年前、静岡に旅行した際に、静岡酒を揃えている居酒屋で右から左を飲んでいったときのこと。

当時はいわゆる旨口が好みだったので、静岡酒の酸のキレイさにはどれを飲んでも驚いたものですが、その中でも突出して驚いたのが喜久醉なんですね。昔の携帯のメモ帳に、その時飲みながら書いてたメモがあったのですが、喜久醉にだけは絵文字のハートが残されてました。

その後、日頃お世話になってる取手市の中村酒店さんが取り扱いを始められた時は、ずいぶん歓喜したものです。

そういえば、あの時の喜久醉はなんだったんだろうか、と思うこともあるのですが、今回の久しぶりの純米吟醸はあの感動を蘇らせてくれたというのが答えなのでしょうか。


喜久醉 純米吟醸
青島酒造株式会社
精米歩合 山田錦 50%
酸度 1.2から1.5
日本酒度 +3から+7
アルコール度数 15度以上16度未満


取手市 中村酒店さんで購入。

0 件のコメント:

コメントを投稿