2013年12月7日土曜日

伯楽星 特別純米 24BY、秋も深まってまいりました

伯楽星の変化を理解するの4回目は、ひやおろしの後の出荷です。

1月、新酒:伯楽星 特別純米 24BY
6月、夏前:伯楽星 特別純米 24BY、もうすぐ夏ですね


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

ブドウ、いや、ナシかな。爽やかに乳酸とともに立ち昇る。

口に含むと広がる旨み。秋も深まり、濃厚さに迫力がでてきた。舌で転がすと、もう少し青い味、瓜っぽい感じが残ってる。

ここまでは美味しい。とても美味しい。

後味に嫌な雰囲気が残る。去年のあのダメだった印象がよぎるなぁ。瓶詰めは10月初頭、飲んでるのは11月半ば。この期間が問題なのか。

1月のポストでも書いてますが、伯楽星を購入するお店の管理に問題ないことはよく知ってますので、出荷時からの変化は酒販店の業務用冷蔵庫の温度での熟成による差分だけなんですよね。それがどれくらいあるのかなぁ。



3日目。
酸味が立つ。キツイわけじゃないけど、全体のバランスが悪い。この酸味だと甘さを控えた部分が物足りなさになる。
温度が上がるとやや持ち直し、むしろ初日よりも美味しいかも。でもなんか物足りない部分があるし、最後にらしくない引っ掛かりがある。



この間も1杯ずつ飲んでますが、大きな変化はない。酒質はもう安定しているということでしょうか。



12日目。
雪冷え近くまで低いと甘さが判り、温度が上がるにつれて酸味とのバランスが崩れていく気がする。
伯楽星はお燗しても激ウマなお酒で、心地良い乳酸が伸びやかな旨みとなってくれるんですが、冷やでもその片鱗があるんですね。ところが酸味の感じが違うんですよね。尖りがあるというか。

十分美味しいんですが、最終的にはアタックでちょっと違うと感じて、余韻に香る引っかかりが妙に気になるまま終了。


終盤は、純粋に食事と合わせて美味しいねーって飲むのと違って、アラを探すような飲み方になってしまったのは否めません。でもやっぱり、初日に既に感じた後味付近のざらつく感じ、奥さんの言葉を借りればホドリ臭いという表現なのですが、これがどうも気になる。
10月出荷でこれですから、今の新酒直前の味だとどうなんでしょうか。

去年のように感じるのか、そうでもないのか、確かめたい気持ちもあるのですが、もう楽しめないだろうなと思うと買わないんだろうなぁ。


結果的に、10月出荷のものは美味しいけれど我が家の嗜好ではちょっと気になる味がある、ということでした。

それでもというと失礼な話ですが、多分そんなことを気にして飲まなければ十分美味しいお酒なんですけどね。一度蔵の方にお話を伺ってみたいなぁと思った次第でございます。





伯楽星 特別純米 24BY
株式会社 新澤醸造店
精米歩合 山田錦 60%
アルコール度数 16度

取手市 中村酒店さんで購入

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