シルキー・スノーと同時購入のもう一本は、夏に仕込んだ栄光冨士の新酒でございます。
この商品も首都圏向けのものではありますが、シルキー・スノーに比べればややどっしりとした味わいとのこと。無濾過生原酒ですしね。亀の尾ですしね。
冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
極薄い立ち香。ややアルコール感がある気もする。酒の香りというより、酒蔵の香りがする印象。
一口で亀の尾だなとなる、硬い美しい舌触りとじゅわっとくる旨み。
空気に触れさせると甘みが解けてくる。
後味には若干の粉々しい米の味。しっかりとした甘みに依拠しない旨みが残る。
サンマのみりん干しと合わせる。
甘さがケンカして苦味が出るなぁ。ちょっとイマイチ。
スリランカカレー。
スパイスとの相性が良いですな。でもややぶつかる味もある。まぁこれはハードルが高い組合せですね。
温度が上がるとぴりりとした印象もありつつ、そんな風情からも大吟醸の感じはあまりしないなぁ。
1700円は、大吟醸という名には安いけど、実際の味と比較するとやや高いかなと。
まぁ亀の尾を50%なら致し方なしでしょうか。うーん、この点が微妙。美味しいんだけなぁ。
…
3日目。
ビターな風情が出てきた。若干の辛味も前掛かりつつ、空気に触れると腰のある旨みが初日よりも強く湧き、なかなか充実した味わいを楽しめる。
やっぱり大吟醸っぽさはないけど、それはそれとして中々の良酒でございました。でも値段がなぁ。亀の尾だしなぁ。決して値段ほどの価値がないという意味ではありませんが、じゃあその値段を出すなら他にも選ぶ酒があるかなという意味です。
栄光冨士は、もう少し安い価格帯でも同じくらい美味しいということですから、そういう価格帯の方が満足度は高くなるんでしょう。
でもまぁまた購入しようと思うお酒に出会えたのは良かったわけです。えぇ。
栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 夏仕込み 25BY
冨士酒造株式会社
精米歩合 亀の尾 50%
酸度 1.7
アミノ酸度 1.3
日本酒度 +4
アルコール度数 16度以上17度未満
春日部市 松本屋酒店さんで購入。
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