2013年8月11日日曜日

来福酒造を訪ねて、2013夏

茨城が誇る銘酒の一つである来福。こちらを醸す来福酒造さんにお邪魔して来ました。

通常この時期は(酒を造ってないこともあって)見学を受けてないんだと思いますが、近々日本を離れる友達を連れてなので今しか行けない、ということでお願いした次第なんです。

僕は2009年の夏にも、やっぱりちょっと無理を言って見学させて頂いたことがあるんですが、なんせ今回は震災後のこと。茨城県内では最も被害が大きかった蔵元さんのひとつですので、あれから蔵にも色々手が入ってとのお話も聞きます。
いまさらながらそれでも変わらずの美味しさを醸し続ける蔵元に敬意満載で、再度お勉強させていただくわけなんです。

ちなみに来福さんは小売もしていますので、購入だけなら蔵におじゃまできます。そんなわけで、こんな感じの説明も貼ってあったり。



順番に蔵の中を案内して頂きました。至る所に松尾様の御札が。京都にはそこそこ長くいたのに行かなかったなぁ。西側は不案内でした。



麹室。中にあるのは製麹機。
来福酒造さんは全員が社員としての通年雇用なんだそうです。そんで通いで蔵人をされているんです。酒造りには夜を徹してという作業が色々あるわけですが、そうなると泊まり込みになるわけで、やはり負担が大きい。なので適切に機械を導入することで、そういう人的負担を減らす努力をされてるんですね。



2階のほとんど外にあるお米の洗い場。



そして洗米機。最近よく聞く、泡で洗うタイプのもの。



そして大量の酒米の札。来福さんと言えば花酵母と多品種少量生産が特徴。使うお米の種類もハンパないわけでして、間違えのないように管理するわけです。



小さいサイズのタンクがいっぱい。
昔は大きいタンクで造ってたんだそうですが、当代が蔵に戻られてから色々な試みをされて今の形になっていったんだそうです。



ヤブタの中身。分解してあるのを見られるのは、季節外れの醍醐味です。



他にもご自慢の精米機とか焼酎の話なんかも伺って見学終了。えぇ、色々と質問したりしてたら結構写真を撮り逃しています。



この日は釜屋さんに案内して頂いたので、特にお米関係の話を色々とお伺いすることが出来ました。洗米の話とか蒸しの話とか種麹との関係とか。
日本酒蔵にお邪魔するのも何回目かって感じですが、説明を受ける度に新たな発見があり、また次の興味が湧いてくる愉しさがあります。

とは言え、実は未だに造りの最中を見学したことはないんですね。衛生面とか作業の邪魔になってはとか色々気にしたりしちゃいますし。一方で、造りを見なくてどうするんだって話も蔵の方にして頂くこともあり、やっぱり今年の冬は造りを見たいなぁという気分が満載でございます。


さて、ぐるりと蔵全体を見せて頂いたわけですが、まだ震災の傷跡は残るものの順次修復がなされています。さぞご苦労がお有りだっただろうと思いつつ、それでも進む復旧をみてホッとして、美味しいお酒を購入して帰宅した次第でございます。


来福酒造さんは、造りの時期には予約制で蔵見学を受け付けていらっしゃいます。今回お伺いするにあたり、事前にご都合などをお伺いして許可を頂き案内して頂きました。これを読んで見学したいと思った方は、蔵元さんのご迷惑にならないよう十分配慮してくださいませ。飛び込みとかもってのほかですよ。

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