2013年8月23日金曜日

磯自慢・来福・鳳凰美田、愛山を飲み比べる

酒飲み友達と贅沢な飲み比べをしてしまいました。主賓が好きなタイプを買いあさったら、自然と愛山の大吟醸・吟醸クラスが3本も集まる珍しい状況。これはなかなかない機会ということで飲み比べです。

余談ですが、愛山は値段的にも味わい的にも吟醸造りのお酒ばかり目にしますが、一度だけ鍋島の純米の愛山を見たことがあります。えぇ、空き瓶ですけど。吟醸香を香らせない愛山、どんな感じなんでしょうかねぇ。

ちなみに一緒に写ってる他のは、来福の山田穂、鳳凰美田のWine Cell。これらも素晴らしかったので、また別途ポストしなければいけんとですよ。



スタートは磯自慢。おそらく一番繊細な味であろうという予想から。
細く爽やかな香り。口に含むと上品なメロン。ジワッと広がる旨味がふわりと消える。余韻は短く儚げ。米の旨みを上品な香りと甘みに昇華させ、ある意味米由来の味わいが存在しないかのような透明感。美しすぎるなんとやらって言い回しは色々ありますが、このお酒にこそ、そう言いたいものでございます。





次は来福。味わい強く来福味の主張はあるものの、香りは美田ほど強くないからという理由で2番目。
香りよりも濃厚な甘みが印象的。愛山にしてはぽてっとした甘み。この辺りは来福さんのつまみが要らないお酒的な特徴がよく出ています。そんな印象で始まってもキレよくツルッといくのは、やはり来福らしさの切れ味と、愛山の淡さによるものでしょうか。



最後は鳳凰美田。これまで最も飲んだ回数が多い愛山ですし、美田香は愛山でも健在ですから最後にします。
安心と信頼の美田。美田らしい香りの奥に、愛山の甘みが佇んでおります。ブワッと華やかな立香も愛山の甘さと同じように淡く消えていきます。



同じ酒米でもここまで味が変わるんだ、そしてここまで違っても同じ酒米はこうなるんだ、ということがよくわかる組合せでした。ここまで明確に飲み比べを意図して選んだわけじゃないんですけどね。

繊細で上品な磯自慢、ふくよかで濃厚な来福、華やかで優美な鳳凰美田、いやぁ贅沢の極みでございます。


磯自慢 大吟醸 愛山 24BY
磯自慢酒造株式会社
精米歩合 愛山 50%
アルコール度数 16%以上17%未満


来福 純米大吟醸 愛山 24BY
来福酒造株式会社
精米歩合 愛山 40%
酸度 1.2
日本酒度 +2
アルコール度数 16度


鳳凰美田 純米吟醸 無濾過本生 Black Phoenix 24BY
小林酒造株式会社
精米歩合 愛山 55%
アルコール度数 16%以上17%未満

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