2013年8月25日日曜日

龍宮 美山錦 2012

2012年2月、初めて富田酒造場を訪ねました。初めてって書いてますけど、まぁまだ2回目はないんですけどね。

その際、今年は酒造好適米、美山錦で仕込んだんですよと教えてもらいました。それはどんな風になるか楽しみデスねぇってお話しつつ1年半経過。

そして先日、赤坂のまるしげ夢葉家さんでお会いした際に、この夏に出しますよっとのこと。
うぉっふる!今夏最大のイベントがやってきます。

ということで、めでたく購入。早速味見をしてみます。


ストレート。
泡盛のような、青く米の香りが立ち上がる。黒糖の風情はまだない。
口にふくむと、広がる米の香り、そして次に静かに爆発する黒糖の香り。雑味がなく、お米と黒糖それぞれの香りが存分に鼻に抜ける。
舌触りというか唇触りが決定的に違う。シルキーと言ってしまうのは簡単だが、なんとも粒子が細かい。舌に乗ったあとから黒糖を今なめたかのような存在感で風味が立ち上がる。でも濃くはない、いや、濃くないというと薄いのかとなるけど、薄くはなくてほっそりとして艷やかな印象。形容しがたいなぁ、この存在感は。

30度龍宮と飲み比べる。
いつもの龍宮の渾然一体となったパンチとは異なり、やはり細面のスラリとした印象。
そのサラリとした佇まいが故に、辛味もシャープに主張し、軽やかに消える、そして最後に口に馴染む。
なんだろうなぁ、突き抜けるというか、こう、引っかかるところがなく進んで行ってしまうんですよ。悩ましい、艶かしい。

いつもの龍宮に雑味があると感じたことはないんだけど、でもあのやんちゃな感じを経験した大人な女性の佇まいといった感じしょうかね。

青い味。だから瓶も緑にしたのかなぁ。


ロック。7回半。
ストレートから辛味が消え、米と黒糖が混じり合う一つの甘さになる。普段の黒糖の甘味とは違う甘さは、美山錦由来の味なんですね。
つるつるで、つい飲み過ぎる。クイッといってしまう。冷えと相まって美しすぎる舌触り。


常温水割り、5:5。
穏やか。マイルド。穏やかすぎるかもしれない。もう少し足すか、冷やすか。

常温水割り、6:4。
いやぁ、甘みの立ち方が素晴らしい。そしていつもの龍宮より優しい。

黒糖の風味が隠れるくらい、お米の青い香りが特徴的。
そこが融和しきってないような、ちょっとお互いをけん制するような香りに感じる。
後味を、意地汚く口の中で反芻すると、黒糖の粉が舞っているような気配。

氷を落とした水割り。
冷えると一気に交じり合う2つの甘味、香り。いやぁ、冷やして飲むといいと生みの親が言うだけのことはあります。ロックの時もそうだったけど、冷えによって落ち着く味ですなぁ。
ますますお湯割りだとどうなるのかが気になる。


炭酸割り。
いやぁ、まいった。なんでしょうか、この美味さ。ちょっと濃い目に作ったら、魅惑の香りを炭酸のお陰で振りまくことこの上ありません。青い、そして炭酸と混じって黄色い味がぽんと弾けるようなアタック。何言ってんだこれ。


お湯割り。5:5。
美味い。いやぁ、香る香る。甘みが沸き立つ。舌では、よりお米の味がわかる。ここでも、お米の香りが強く黒糖感が少ない。ブラインドで飲んだら、いも焼酎と間違えるくらい穏やかな甘み、味。黒糖の風情は一番影を潜めたかもしれない。


一貫してお米の味を強く感じることから、泡盛を飲んでるのかなって錯覚する不思議な風情なのですが、時折フッと香る黒糖の甘みが黒糖焼酎らしさをはんなりと出してくるから一層面白い。
奥さん曰く、普段の龍宮を男酒というなら、これは女酒だねぇという話でして、蔵元もエレガントな女性でしょと。

黒糖焼酎は優しい甘みが一番の特徴として出るんですが、龍宮はその中でもパンチがあるやんちゃな味。そのパンチが形を変え、黒糖とお米の融和する味は、またこれまでとは違った黒糖焼酎の姿を垣間見た気がします。

そして夏に出荷、爽やかグリーンの瓶、そして炭酸とベストマッチということから、個人的には夏の龍宮という印象を強く残した次第でございます。







ちなみにアテは中華街の2品。
優味彩さんの夫妻肺片。



金陵さんのモツ。



日本酒にも合わせる愛する品々なんですが、龍宮との相性もとてもよかったです。
特に、夫妻肺片は辛すぎて香りを消すかなとか思ってましたが、口中の火照りを冷ますというか流す爽やかさとスマートさが、返って色濃くでるという相性でして。


龍宮 美山錦 2013
有限会社富田酒造場


横浜君嶋屋さんで購入。

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