2013年10月28日月曜日

浅柄野 レッドミルレンニューム 2012

滋賀県の栗東ワイナリーさん、浅柄野  レッドミルレンニュームの2012です。

たまにお邪魔する酒屋さんに日本酒を買いに行ったら、話が弾んでワインを買って帰ったというお話なのです。

こちらのワイナリーは、自社のブドウ園で栽培したブドウからワインを醸していらっしゃる歴史ある蔵で、太田酒造さんのワイン部門でございます。日本酒は道灌という銘柄。そうです、あの戦国武将の太田道灌の子孫だからなんです。

ワインには疎いですから、このレッドミルレンニュームという品種も全く存じておりません。でも、かの川上善兵衛氏が日本に根付かせた古き良き品種と聞けば、それは試さずにはいられないということなのです。
ちなみにこの品種を使ったワイン自体が日本では非常に少なく、そんな意味でも希少なんだとか。
弱いなー、希少とか限定とかにw


冷やして飲むタイプとのことでしたので、涼冷え程度まで冷やして開栓です。

開けた途端に広がる香り。強く若くフレッシュ、でも丸い。艷やかと言うよりは少しくすんだ、ちょっと憂いのある香り。ラベルにはライチの香りとありますが、なるほど、そう言われてみれば納得です。

口に含むと甘くて爽やか。十分な甘さがジュースのようではあるものの、軽い酸味が喉越しをさっぱりさせ、ベタつかず心地よい。

鼻に抜ける香りは立ち香よりも一段シンプルなフレッシュブドウ。余韻は短く、キリッとキレるのは味も香りも同じです。ベタベタもったりしないのがとても好印象です。

意外としっかり冷やしたほうが良さげな気がして、もう一度冷やし直して花冷えへ。
ふむ、この方が甘さがスマートに感じるから、なお上品。


戻り鰹、刺身。
ちょっと厳しい組合せかなと思いきや、血の香りを爽やかに流し、負けたり喧嘩したりすることない。意外と強い味だなぁ。

別に食事と合わせても問題なく美味しかったけど、甘さがちょっと気にならないでもない。もっと軽いものと合わせたほうが真価が発揮するんじゃないかと。

ということで、食後のおつまみにカマンベールチーズと。
なるほど、甘さを逃がすというか収まりどころがあるものと合わせると、一層のフレッシュ感が残りよい印象でしたか。


あっという間に空けてしまいましたが、非常に美味しかったです。甘口ワインを好む人には、特に好印象ではないでしょうか。
一方で、美味しいとはいえ甘さが若干気になることもあり、食事への合わせ方はちょっと選ぶような気がします。

とか思ってたら、蔵のページにも「よく冷やして食前、食後にお楽しみください。」とあります。印象は間違ってなかったんだなぁと思いつつ、ラベルにも書いてて欲しかったですよ。


ということでして、ブドウ感がみずみずしく強く、若くても満足度が高い、完成度が高いと感じる一本でございました。

日常のワインとしてまた購入したいなぁと思いつつ、4000本しか醸造してないならそんなに気軽には手に入らないかなとか思ったり。






浅柄野 レッドミルレンニューム 2012
太田酒造株式会社 栗東ワイナリー
アルコール度数 10度以上11度未満


水戸市 地酒蔵きなせさんで購入。

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