波花は、万膳酒造さんで修行された平田さんご夫妻が、ハワイの芋と水、そして伝統のカリフォルニア米である国宝ローズを使って作られた芋焼酎です。
経緯とか色々なことは、現地のペーパーに載ったり、色々な方のブログ等で記事になっています。
ハワイ初の焼酎がノースショアで誕生!
ハワイ初の芋焼酎「波花」
波花 ハワイ産の芋焼酎
ハワイ初の芋焼酎「波花」
ハワイアン 焼酎 カンパニー
ハワイの空の下、夫婦で造り上げた珠玉の芋焼酎「波花」ー「ハワイと日本、人々の歴史」第5回
JALの機内誌にも載ったそうですので、それで知ってる方も多いかと。
そんな波花、ハワイに住む友人夫婦が入手してくれました。貰ったのは2月末なんですが、ビビって開栓できず。いつ飲もうかなと思ってた頃に、鹿児島に行って芋焼酎をしこたま飲んできました。そんなわけで、今は正に、このお酒を味見するにはちょうど良い味覚環境なのです。
香りは強め、麹と芋の両方の香りがプンプンする。
アタックは麹、その後舌の上でまろやかな旨みがタップリ。じわっと後味に広がる甘み。甘さを湛えた長い余韻。でも痺れるような感じはあまりなく、穏やかに長い。
いい意味で30度らしくないなぁ。アルコールのカッとするような強さはなくて、でも30度らしい贅沢な旨味はちゃんとあるし。でも旨味のリッチさを「リッチ」って書くとなんかちょっと違って、そういう主張のいやらしさは感じない。旨味自体も穏やかで美しいんですね。
ロックかなぁ。ストレートかなぁ。薄まらない方がいい気がする。
そしてとにかくアタックの柔らかさが特筆もの。舌触りがなめらかで優しく、これがハワイの風土なのかな。
使われている芋はオキナワンスイートポテトという紫芋。
仕込中の写真を見ると、鮮やかな紫色です。好みもあると思いますが、個人的には紫芋の焼酎は冷たい方が美味しいことが多い。表面がつるりとした端正な印象なので、お湯でそれを崩したくないという感覚なのです。この波花も、第一印象はストレートかロックが良い気がします。
お米は国宝ローズというカリフォルニア米の最高峰。
友人から波花の話を聞いた時に、この国宝ローズについてちょっと調べたら、これがまた色々な逸話のある素晴らしいお米。日本のお米と同じ短粒種で大量生産に成功したことで有名でして、とても美味しいお米だそうです。
ちなみに日本の米のデータベースには、国宝ローズを親に持つお米が4種類登録されてました。品種改良に用いられるくらい良いお米なんだろうなと想像してるのですが、このお米自体のデータが無くて、どういう系譜なのかよくわからないのが残念なのです。
麹は黒麹。
味わってみると、ほんとに黒麹?って思うくらい、繊細でやさしい味。一般的によく聞く、黒麹の太いとかパンチがあるとか、そういう形容詞はふさわしくありません。この味わいは造り手のスタンスなのか、ハワイという気候がそうさせるのか、興味深いことでございます。
そして水。
ハワイの水は、軟水なのか硬水なのか、どっちなんでしょうか。黒糖焼酎では水の硬さが如実に蔵(というか島)の特徴となって現れてくるのですが、芋焼酎ではあまりそのあたりの話を聞かないなぁ。
今は3回目の造りの最中で、2回目の仕込みを販売されているところなんだとか。2回目の仕込みは白麹で芋もモロカイパープルという芋をブレンドしたものとのこと。それはまた楽しみなのです。
そしてそれ以上に、ハワイに行って、ハワイの陽の下で、ハワイの食べ物を食べながらこのお酒を飲みたいものですなー。
波花 2013 Spring 30度
ハワイアン焼酎カンパニー
アルコール度数 30度