このところ続いております、山間。今回は、山間の鬼、赤の鬼山間です。
もともと本醸造規格で造られてたシリーズらしいのですが、赤鬼は昨年と今年は純米なんだとか。青鬼を飲んだことないので違いとかはどうなのか、まぁこれから学んでいくですよ。
冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
ボシュっと強めのガス圧。振りまかれるのは濃密な香り。甘い印象があるんだけど、ねっとりと言うよりはややフラット。
口に含むと想像通りの強めの発泡感。そして舌触りは度数の通りの強い印象。後味までカッと締める、痺れる。
苦味とコク、その裏にひっそり甘さ。前に出てこない。旨い。
秋鹿とか亀齢なんかと似たような方向性がある。もちろん味はそれぞれ違いますけど、甘さが苦味やコクの裏に潜んでる感じなんかがそう思わせるのかもしれません。まぁ秋鹿の名前を出すには、山間の酸味はグッと控えめですが。
それにしても強い味。濃いとはちょっと違う強さを感じる。
メヒカリ唐揚げ。
良いですなー。しっかりとした味の食事と合わせると、懐の深さが出てくると言いますか。肉、濃い野菜、出汁。その辺りと合いそう。
涼冷え程度になると、ますます亀齢とかと近い領域。そう、エロい味。
…
3日目。
濃くなった。甘さも旨味も増して、初日ほどのキレはなく、代わりに充実の旨味。
結構変化がありそうなので、もう少しのんびり飲むことにしてみる。
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10日目。
いやー、濃いなぁ。でもキリキリする。苦味が心地よい。余韻というか余波というか、味がよく残る。
聞いた話では、鬼山間はどちらかと言うと早飲みのお酒とのことでしたが、寝かせても美味しそうな気がします。確かに初日の鮮烈な印象は日に日に減っていきましたが、根幹の苦旨はしっかりとダレずに残ってましたからねぇ。どうなんだろう。
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このお酒は70%精米の、所謂低精米タイプに近い位置づけのもの。昔(と言っても10年くらい前の印象)はm70%精米のお酒ってあからさまに雑味が気になったもんですが、最近は低精米ならではの味が楽しめることが多くなりました。
単に僕の経験値が上がっただけなのか、低精米でも以前のような美味しくない雑味ではなく、美味しい旨味を醸すことができるようになったのか。そもそもこういう味は以前はあったのかどうなのか。
高精米のキレイな美味しさとは別の味が、もっと広まればいいのにと思った次第なのです。
鬼山間 赤 純米 無濾過生原酒 25BY
新潟第一酒造株式会社
精米歩合 五百万石/こしいぶき 70%
アルコール度数 18度
取手市 中村酒店さんで購入。
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