2014年5月10日土曜日

美丈夫 純米大吟醸 吟の夢 25BY

見たこと無いラベルの美丈夫は、オール高知の美丈夫なのです。純米大吟醸の吟の夢。

吟の夢は、山田錦とヒノヒカリを親に持つ、高知オリジナルの酒米で、90年台に開発、命名、配布された比較的新しいお米なのです。四国のお米と言えば愛媛の松山三井をよく見ますが、吟の夢もちょくちょく聞くようになってきました。

この入河内という地区は古くから米栽培に熱心な方が多いそうで、かなり初期から吟の夢を栽培しているんだそうです。そんなわけで、酔鯨酒造さんとかこの美丈夫の濱川商店さんが、この地区の吟の夢の栽培契約を結んだりもしているそうです。


ということで、冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓です。


細く華やかな香り。甘さが少なく、かと言ってお米っぽい印象も少なく、線が細い。

ほんのりの酸味がアタックにあり、すぐに落ち着き旨みに変わる。空気を含ませると、乳酸とメロン、いつもの美丈夫に近い感じになってきます。

普段の美丈夫と比べて、ウリ系の甘さが薄く、より丹精で大人しい。雑味ではない苦味が後味にあり、派手さはないものの完成度が高い。

温度が上がるといつもの甘みが後味に乗ってきて、それでいてカッとするアルコール感のキレがザラリと喉を刺激する。度数が高いわけじゃないので、実際にアルコール感が強いわけじゃないんですけど、キレるってのはこういう感じだなぁとよく判る例なのです。



3日目。
軽くなった。そのためにアルコール感がやや浮いてきた気もする。

旨みが伸び切らず、いささか地味すぎる印象。普段の美丈夫が、強すぎないけどさらりとした華やかさがあるから、これには余計そう思うのかも。


鯛の昆布締め。
ちょっと締めすぎた鯛はそのせいで旨味が強すぎて昆布臭い。それに対しては、地味さが功を奏して、旨みが程よく絡み合う。まぁこれは単なる偶然かな。



鮮烈な印象はなく、華やかさも行き切らないまま終了。とは言え、二日間で飲み切ってるわけですから、十分に美味しく、食中に良いお酒でした。

でもなぁ、純米大吟醸って書いちゃうには吟醸香は足りず、ちと物足りない。3000円ちょっとの値段に対してその価値は十分ある完成度なんですけど、大吟醸ってのを期待して買う人にはちょっと肩透かしな味かもしれません。

今年の美丈夫はずっと美味しくて、特にしずく媛の純米大吟醸はとても美味しくて、華やかさと旨みと爽やかさの絶妙なバランスが堪らりませんでした。その印象があるせいで、この一本は美味しくてもちょっと惜しいって感じになっちゃったのです。これを先に飲んでたら、また違ったコメントだった気もしますけど。

でもまぁやっぱり美丈夫は美味しい。今年の美丈夫は特に美味しいんだなって、改めて思った次第なのです。







美丈夫 純米大吟醸 吟の夢 25BY
有限会社濱川商店
精米歩合 吟の夢 50%
酸度 1.3
日本酒度 +3
アルコール度数 15度以上16度未満


取手市 中村酒店さんで購入。

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