2013年7月14日日曜日

ちえびじん 純米 ひとめぼれ 24BY

前回の特純八反錦を飲んで、これは他のお米も飲まねばということで買って来ました。
ひとめぼれ。酒造好適米じゃないですからすごく目にするわけじゃないですけど、たまに見ますね。大分は九州では唯一ひとめぼれを栽培してる県だそうで。だから使ってるんでしょうか。

ちなみにお店には他にも山田錦と雄町がありましたが、なんとなくマイナーな方を選んでしまうあたり、相変わらずの天邪鬼感満載でございます。
そのうちこれらも飲むか、と思いつつも、山田錦至上主義じゃないし、雄町は苦手だしなぁ。お店で奨められたらなのかどうなのか、今回のひとめぼれの出来にもかかっております。


冷蔵庫からだしての冷え冷え。、
プレーンヨーグルト。あとなんだろう。なんかもう少し香りがあるんだけど、識別出来なかった。悔しい。

口に含むと酸味が先に立ち、舌の上で転がすとじわりと申し訳ない程度で甘味が湧く。
お米の少し苦いようなコクは一貫して存在してて、味わいは十分。甘味由来のコクは主張しすぎることないから、味のしっかりさの割にクドく感じない。

じゅわっという効果音が聞こえそうな舌触り、そして後味。

舌の上、そして後味に、ほんのり癖のある香り、八反の時に感じた漢方に近い香り。あれほど強くないから気になるほどじゃなく、お酒としては万人向けになってるんだろうなぁ。重たくも感じないし。

もう少し飲み進めると、後味が結構残るようになり、チーズのような香るコク。塩気と苦味のような。


山仙蒲鉾店さんのせんちくと。苦味がたつなぁ。生臭さも。合わないなぁ。

自家製ベーコンと。塩気と脂、溶けてクセの一つになるみたい。煙の香りと元々の一癖が絡み合う。うまいなぁ、やっぱりちえびじんは肉系かな。

ホタテの燻製と。悪くないけどベーコンの方が合うあたり、脂が大事ということでしょうか。
前回の八反錦と同様に、魚より肉、肉なら脂/油という印象に終始したでございます。



11日目。
穏やかだけどねっとりとした濃い香りがほんのりと。

口に含んだ瞬間からほろ苦い。何かのハーブ、漢方といった感じがそのルーツで独特の味わい。すごく強く出てるわけじゃないから嫌じゃないけど、素直に受け入れるには一呼吸必要な感じ。

じっくり味わっまで飲むと非常に奥深く重なりのある味が美味しいのだが、気を抜いて飲むと、えっ?って襟を正される。こういう印象の違いは何に起因するんだろうなぁ。



14日目。
冷えきっていても滲み出る旨味。ここまで冷えてると、癖があまり感じられなく、でも主張する旨味が素晴らしい。
違った、温度のせいだけじゃなくて、しばし時が過ぎたら良くも悪くも気になる癖が薄らぎ、旨味へと昇華した。
艷やかで濁りはなく、ほんのりの辛味、じわりと滲む旨味。

甘さの足りなさがいい意味でドライさを演出して、酒造好適米じゃないことの個性が生きるですなー。



結構長々と飲んでみましたが、開けたても置いた後も、印象は違えどきちんと美味しい良酒でございました。飲みやすさというなら空気に触れさせた後の方がいいんでしょうけど、ちえびじんを飲むなら開けたてにある癖を存分に楽しむほうが面白い、といった感じでしょうか。

空気に触れさせたり、時間が経てば味が落ち着くってのはそりゃ当たり前なんですが、最初が尖ってる分だけ落ち着いてもダレないというのが正確な言い方かな。

個人的には八反錦よりもフレンドリーな味と価格で高評価でございました。





ちえびじん 純米 ひとめぼれ 24BY
有限会社中野酒造
精米歩合 ひとめぼれ 65%


印西市 酒のなべだなさんで購入。

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