2013年7月6日土曜日

奥能登の白菊 純米 寧音 24BY

2013年夏酒第10弾は、奥能登の白菊の夏酒、寧音です。

初めて飲みます。アルコール度数が12~13度という低アルコール日本酒です。そのせいか触手が伸びなかったんですけど、お店で試飲させてもらったら思いの外美味いじゃないかと。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

香りはりんご、爽やかに立ち上がる。

奥能登の白菊のイメージとはちょっと違う、淡くない味。ぼんやりと言うと聞こえが悪いけど、ホロホロとした優しい甘さが蔵の特徴と思ってたので、それとは一線を画すシャープな舌触り。
この蔵らしい甘さは健在なんだけど、香りと舌触りが甘さを押さえ込む。

度数も相まって、甘めのワインと言いたくなる。ワイングラスで飲んでるからなおのことでございます。日本酒が苦手な人が、「日本酒の嫌なところ」って思う部分ないんじゃないかな。入門酒としても秀逸だと思った次第で。



2日目。
昨日より濃くてうまい。物足りないとまでは言わないけど、度数の弱さからくる印象の足りなさはあったんだけど、今日は甘みに由来する、ぐっと沁みる味がある。でも、この甘さはキリリと冷えてるのがいいんだろうなと感じる。

イワシの煮付けと合わせる。甘さが絡み合い、よく合う。
ホタテの燻製と合わせる。非常によく合う。煙の芳ばしさが優しい甘さに溶けて、甘さが複雑になり楽しい。

寧音は海産物と良く合うなぁ。甘みの特徴があっても、旨味の主張は程々。そのため海産物の旨味がスポッとハマり、甘みはそのまま、旨味は合作といった良いマッチングですなぁと。



4日目。
だれることなく、穏やかスッキリ爽やかなまま。優しい甘さが整った舌触りの中にあって、クリアな印象。

鯛刺し、こってり脂に甘みを乗せてよく交じる。なかなかの相性。
イワシ刺し、脂が強すぎてだめだなぁ。
イカ刺し、ねっとりの甘みとさっぱりの甘みが2度美味しい。


度数が低いと物足りない感じになる、という失敗作は色々と飲んでいますが、寧音は全くそんなことなく、すいすい飲みやすい、そして美味しいという夏向け爽やかな一本でございました。
夏酒として一夏に一本試すというよりは、夏の間の基本のお酒として常備したいものでございます。


痛恨の写真撮り忘れ…


奥能登の白菊 純米 寧音 24BY
株式会社白藤酒造店
精米歩合 五百万石 60%


取手市 中村酒店さんで購入。

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