2013年夏酒第14弾は、鶴齢の爽醇です。
鶴齢さんの夏酒は早い時期に純米の超辛口がありますけど、我が家はなんとなく毎年スルー。なんでって言われても謎なんですけど、何故か触手が伸びない。
触手と言えば、我が家の今年のグリーンカーテンはパッションフルーツ。まだ小さい苗を買ってきてワクワクすること3週間。ちっとも触手が伸びてきません。いやまぁ触手とか書いてますけど蔓のことですけど。
で、ネットで調べても蔓が伸びないなんて悩みの人は皆無でして、ブラウンフィンガーで有名な我々はここまでダメなのかとしょんぼりでございました。我が家の前の街路樹だけなんか枯れるしさ。
でもですね、梅雨が明けたらとうとう触手出現!いやー、単に気温が低かったって話なんでしょうか。ビニール袋でもかぶせりゃ良かったんでしょかねぇ。
閑話休題。
触手が伸びない。そう、美味しくても好みじゃないとそんなもんなんですよ。
なんて思ってましたが、この日の夕食はジンギスカン。墨廼江の五百万石を買いたかったんですけど、ちょっと合いそうになぁなと困ってたところに此奴に遭遇。
試飲させてもらってもなかなかの美味しさでして、巷のイメージの新潟酒とはちょっと違う濃厚で力強い味わいに期待の選択でございます。
冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
細い酸味をたたえた香り。強くなくうっすらと。
リンゴの酸味。アタックの柔らかさに対して、舌の上ではヤンチャな酸と苦味。喉ではつややかな残り香が残り、割と長めの余韻を楽しめる。
少し温度が上がると、ほんのりの甘みを含んだ濃い旨味が。これですよ、鶴齢らしさが出てくる。同時に酸もより主張しだして、口の中が甘辛酸で満たされる。そして余韻のほんのりとした苦味。うまいなぁ。
ジンギスカン。
甘めの醤油ダレと旨苦がよく合い、油を流して脂を受け止める。
奥さん曰く、濃い目の魚の煮物なんかと合う印象だったから、タレのジンギスカンならいいんじゃね?とのこと。
なるほどー、的確な試飲でございました。
…
2日目。
水の中に旨味がある。鶴齢は新潟の中でもコクが強いと思っていたけど、それは逆で、旨味が強くても新潟なんだなぁという端麗の舌触りなんですねぇ。
甘さも旨みも、みんな後からやってくる。喉に落として初めて湧き上がる味。満足度の高いスマートな旨み。
刺身類と合わせる。
マグロ、ホタテあたりのねっとりするものとの相性がいいなぁ。きゅっと身を締めるよなキリリ感が、ねっとりをダレさせず流してくれます。あ、白身よりという比較でして、青魚はなかったから比較出来てないんですけど。
…
4日目。
だめだ、だれたというか芯が抜けた。
普段の鶴齢がどれくらい引っ張れるのか経験値がないけど、夏酒は全体的に早飲み必須ですねぇ。
久しぶりに鶴齢を買いましたが、やっぱり美味しく、そして食中酒としても優秀な銘柄だなぁと再確認。肉にも魚にも寄り添えるバランスの良さは、新潟酒にしては濃い方だとか言われても、どこか旨みに傾倒しない土地の風情が隠れているためでしょうか。
でも何故か普段は買わないんだよなぁ。長野酒が苦手なような理由もなく、うん、好みって難しいものでございます。
鶴齢 特別純米 爽醇 24BY
青木酒造株式会社
精米歩合 55%
取手市 中村酒店さんで購入。
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