2014年10月29日水曜日

山間・越の白鳥を楽しむ会@取手市 中村酒店

久しぶりの中村酒店さんの酒の会は、巷で人気の山間と越の白鳥を飲み比べる企画でした。

はじめは5種類をブラインドで比較。種明かしをすると、同じタンクの詰め方違いが4本と、全く同じスペックの仕込み違いが1本。お酒の味の違いを楽しむまたとない機会なのでした。

出品酒は以下の通り。
  1. 山間 特別純米11号 かめ口直詰め無濾過生原酒 
  2. 山間 特別純米 11号 かめ口瓶燗
  3. 山間 特別純米 7号 かめ口直詰め無濾過生原酒
  4. 越の白鳥 特別純米 11号 無濾過原酒
  5. 山間 特別純米 にごり酒11号
1番のお酒を基準として、2-5と比較していく方式。

1-2の違いは熟成&瓶燗火入れ、1-3は同スペックの仕込み違い、1-4は中取りの山間(生)か荒責の越の白鳥(火入れ)か、1-5は別取りするにごり。



詳細な分析はお店のページにあります。
山間・越の白鳥の呑み比べを楽しむ会


個人的な感想は、火入れによる穏やかさがしっとりじっとりと美味しかったBがイチオシでした。まぁ山間は本質的にウマすぎるんですよ。ちょっとくらい穏やかになった方が、食中には向いてるなと。

Aなんかは、ロックで飲んでも美味いかも。


なかなかこういう比較は個人ではできませんから、お店でやってくれるのがとても嬉しいのであります。


取手の地酒や 中村酒店
茨城県取手市戸頭3-33-13

2014年10月17日金曜日

外飲みメモ:IPA@浅草 Campion Aleさん

すっかり書くのを忘れてましたが、浅草のカンピオンエールさんでIPAがリリースされたので、その直後に飲んできました。所要で浅草に出たのでちょっと寄ってみたら、新たに出てたって偶然なんですけど。

IPA、よく見る字面ですけど、Iがなんの略なのかを知らない程度の酒飲みです。聞けば、India Pale Aleとのこと。その昔、アジア方面へ行く船乗りのための腐らない飲み物として、ホップを多めに醸造されたビールが始まり。なのでインディア。最近のクラフトビール界隈では人気のタイプなんだそうです。今ではその頃の製法だったりスタイルからは変わってきてて、醸造家により結構違いがあるそうですが、でもまぁ基本は苦味増量って意味合いなんだとか。

カンピオンエールさんのレシピだと、ゴールデンの倍程度のホップ、一般的な日本の大手メーカーのビールの数倍という量なんだとか。へー。


ということでぐびっと。

ほう、確かに比べると苦味がやや強い。苦味というよりも、全体的に味が強い印象。度数もやや強いとのこと。とは言ってもそれはBitterやGOLDENと比べるとって程度で、想像ほど苦くなく、Bitterで感じるトロピカル感は少し減って、柔らかな甘みと香り。

印象的なのは爽やかな酸味。苦味と合わせて印象をドライに倒す感じでしょうか。
(日本人的には、ビールのドライってアサヒスパードライのイメージがありますが、無論そんなことを言いたいわけじゃないんですけどどうしたもんかw)


一緒に飲んでたスコティッシュと比較すると、この酸味はやっぱり爽やか。癖は少なく、初心者向けの美味しさだなぁ。柑橘系の風情に終止します。


味の強さはツマミいらずでして、ワンパイントをだらだらと飲み続けるのに大変よろしい味でした。もともとペールエールは好きなので、そのもう一段階濃ゆいってのはストライクにも程がありましたよ、えぇ。




後日、BitterとIPAを並べて飲むの巻。

左がBitter、右がIPA。こうやって並べると、色の違いがよくわかります。ちなみにBitterはほぼ終了っぽいので、並べて飲めるのは今回は1ヶ月もなかったようです。



もうちょっと飲みたくて、ハーフでGOLDEN。

カンピオンエールさんではポイントカードがありまして、どのサイズを飲んでも1ポイント。8杯毎にビールが貰えるというかなり太っ腹なシステム。しかもサイズが増えていくように見えるけど、どういう制度なんだろう。

ということで、好みだったGOLDENをぐびり。



そういえば、初めて2階に上がりました。これまたまったりな空間。窓際を陣取れば、ほんのり聞こえる下町の喧騒。ブリティッシュな音楽と合わさって、妙にしっくり、居心地がいい。

思わず資料を広げてだらだらと仕事なんぞを始めたりしつつ、いやー幸せ。




その後、すっごい訛りと声のボリュームの(多分)オーストラリア人が中心の集団が来て騒ぎ始めて、えぇ風情も何もあったもんじゃなかったのですが。
(訛りは関係ないだろ、茨城人)


アジア圏なお店に行って店内がうるさいとかいうのは、野暮というか、まぁそういうものって諦めが肝心なのですが、アイリッシュパブとかってどの程度までの騒がしさが許容されるんですかね。

僕の持論で、バカはお店で声がでかいってのがあるのですが、酔っ払って声がでかいのはバカになるからってことでして、まぁそれはしょうがないというか事実バカですし。いや、あいつら入ってきた時から声がでかかったな。

まぁバカだなぁと思われない程度の姿勢は崩したくないなと思った宵の口なのでした。


Campion Ale
東京都台東区西浅草2-2-2
03-6231-6554

2014年10月15日水曜日

ケンムン龍宮 15度

昨年の夏の龍宮ニュースと言えば美山錦だったのですが、今年の夏のニュースはケンムンなのです。

黒糖焼酎の日に柏のやまんさんで飲んでますが、瓶で我が家にやってきてくれました。

龍宮は決まったお店で買ってないので、いつも買うお店のどれかに行けば売ってるかなと思ってたまま3ヶ月が経過。えぇ、出会えない時はそんなもんです。まぁ中身は蔵和水ですから知ってますし、そもそもやまんさんで飲んだし、でもなーラベル欲しいんよなー。

なんて思ったり忘れたりしてたら、ふっと出会えたのです。おいでませ。


ロック。
たっぷりの氷にダボダボっと並々と注ぐ。氷が溶けすぎて薄まらないうちに、グビリと。感覚的にはワインよりももう一弾低いアルコール度数って感じでしょうか。濃密でも軽やかで、気づくと空いちゃいます。

龍宮は何と飲んでも美味しいのですが、これくらいのキレだとやはり油物との相性が素晴らしい。熱々の揚げ物をぐびっと流せば、ビールいらずの夏の日でございます。


ストレート。
冷蔵庫でキンキンに冷やして、そのままぐびっと。
15度って日本酒程度なんですが、以前蔵和水を飲んでた時は度数を低く感じる記憶。でも今回は相応の感じで、キレの良さはアルコール感にも影響しているんだなぁと。味自体は、ロックの時よりも黒糖の香りが強く、小さめのグラスでクピって飲むのがよろしいようで。


蔵和水は身近に買えるお店がないからめったに買いませんが、たまに飲むと家で前割するのとはまた違った美味しさでして、実は常備したい味なのです。それがケンムン印でちょっと爽やかさがましてて、いやもう夏の名残に最適なのでした。






龍宮 妖怪ケンムン 15度
有限会社富田酒造場
アルコール度数 15度


松戸 日暮酒店さんで購入。