2013年2月6日水曜日

龍宮 蔵和水十五度

ストレートで飲むための龍宮。

最近あんまり焼酎を追っかけてないから、他の蔵元でもこういう商品を出してるのかどうかはよく知りませんし、評判もわからないです。
そして龍宮は度数が高いのばっか買ってますが、これは寝かせる目的もあるのでそれはそれで仕方ない。

でもでも、龍宮ですから飲んだことないやつは飲まねばです。

グラスに注ぐと甘く芳醇な香りがフツフツと沸き立つ。
なんとなく、きっと香りがすごく楽しめるだろうなと思って、ボウルが大きいワイングラスで飲んでたんですよね。それがよかったかも。

やさしい甘み。かめ仕込みにある刺激的な辛味が見事なまでになくておだやか。でも独特の甘みはその独特の部分がちゃんと残ってる。

以前、焼酎を一晩割水してとくとマイルドになって、ただの水割りとは異なるものになるって教わったので、その頃は家でもちょくちょく試してました。確かに酒と水の親和具合が全く違って、それが舌触りと味のカドの取れ方に顕著に現れてとてもよかったんですよね。まぁ手間がかかるだけあるなぁと。

この効果を期待して買ったわけですが、これは更に上を行くなぁ。
水で割るということは、否が応でもいろいろな要素が薄まるということですけど、このお酒には薄いという印象ではなくてはじめからこういう味なんですって感じる。30度とか42度とかを知っていても。

ウイスキーのテイスターの方が、蒸留酒はハーフの水割りくらいが一番味と香りを正しく感じられる、みたいなことを話してる記事を読んだことがあって、ふーんって程度に思ってました。だってアタックの楽しみも薄れるしって思ってましたし。それに、実際に水割りにして思うのはまず薄まったって印象。確かに強さが先に来ないことで香りも味もわかりやすくなるってのは理解出来るんですけどね。

だから普段はもっぱらロックかストレートだったんですけど、違うんですね、水割りの作り方が下手なだけだったんですね。そう思うと、ちゃんとバーテンダーの方に美味しい水割りを作ってもらって飲んでみたいなぁと思った次第で。

口の中で転がすとミネラル分がじわじわとでてくる。喉に落とすと舌で最初に感じた甘みとは違う味が口の中に残る。ふんわりとした後味。

度数は日本酒並にだけどアルコール感が非常にうすい。飲んだあとから、ポカポカしてあぁ酒だったなぁって思い出す。

普段の龍宮になれていると、アタックの弱さが物足りなく感じないわけではないけど、クイクイ飲むにはこれくらいが疲れない、というかほんと気軽な日々のお酒。

ちなみに玄関放置の冷や冷やで始めたんですが、もちろん悪くないけどもっと冷やしたくなります。もっと喉越しがキレたほうがいいかなって。なので冷蔵庫で冷し直すと予想通り。ラベルに冷やして飲むって書いてありますしね。きっちり冷やしきったほうが楽しいお酒です。

富田さんのお酒といえばまーらん舟でモヒートなんて飲み方もありますが、これにもミントをパンッて叩いて浮かべたいですなぁ。夏になったらやろう。



龍宮 蔵和水十五度
有限会社富田酒造場

横浜君嶋屋さんで購入。

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