2016年9月27日火曜日

企画モノ二題、DATESEVENとNEXT5

めっきり日本酒を飲まなくなって、このブログも放置状態。焼酎って飲み切るのに時間もかかれば飲み方もいろいろで、まぁなんかガツンと書くタイミングも難しく。まぁ単なる言い訳ですが。

そんな最中、たまに書かなきゃいけないお題がありまして。

宮城の企画モノ、DATESEVENと、秋田の企画モノ、NEXT5。なかなか市場では入手困難品と聞いてますが、幸せなことに今年は飲むことができました。




先の飲んだのはDATESEVEN。2年目の今年は新澤醸造店さんが幹事とのこと。なので全体の印象も新澤スタイルが満載です。

1年以上前に新澤さんのところのあたごのまつのスパークリングについて書いてるのですが、あれと比較してもさらにドライなのも面白い印象。というか、あのあたごのまつがちょっと甘いのがなぁとか思ってた身には、これは相当良い出来です。それでも炭酸注入だとそうなるのか分かりませんが、何か味わいというか泡の感覚が大きくて一本調子。それがやや単調な印象を与えるのもあたごのまつのそれと同じです。正直なところ、宮城らしさとか7蔵が集まってとかの面白さはあんまり分かりませんが、というかわかるほど個々の蔵のお酒を最近飲んでないわけですが、瓶に謳ってあるコンセプトはかなり体現されていて、非常にクオリティの高い一本でした。やっぱり乾杯にクワッと空けちゃうのがいいかもしれませんなぁ。


お次はNEXT5の2016。NEXT5ってどれくらい続いてるのかと思ったら、もう2周目なんですね。知りませんでした。特徴的なボトルは某村上氏。正直どうでもいいというかあんまり好きじゃないのですが、好事家が欲しがるかなと、箱も瓶も取っておくという浅ましさ全開であります(笑)

さて肝心の味のほうはと言いますと、これがまた出来が良い。華やかながらも華やかになりすぎず、優しい甘さをベースに上品に香る印象です。特筆すべきは後味の美しさで、切れるというよりも儚げに消えていくような感じ。生酛らしさは軽やかな酸味部分にしかなく、これって生酛なのかと何度も瓶をみてしまいました。このあたりは新政色が出てるのかなぁと思いつつも、全体的を占める品の良さは春霞の仕込み水の力の印象を強く受けた次第です。


ということで、どちらも大変質の高い美味しさではありましたが、NEXT5の方が長く続いているだけあって、最終的なクオリティには一日の長ってのが面白かったです。


DATESEVEN 2016
精米歩合 55%
アルコール度数 13度

NEXT5 2016
精米歩合 45%
アルコール度数 15度

2015年6月18日木曜日

愛宕の松 スパークリング

ちょっとおもしろい新商品、愛宕の松のスパークリングです。

松竹梅の澪が売れてるらしいですね。居酒屋でお客さんが興味を示してるのも聞いたりします。スパークリング清酒には、一定のニーズがあると判断されたんですね、きっと。

日本酒ファンなら、活性モノ自体は最近は目新しいものでもなくて、季節の楽しみでございます。ところがこれは炭酸注入のスパークリング。そう言えば新澤醸造店さんでは、活性ものって出してなかったなと。本生のおりがらみで微発泡感はあれど、発泡を標榜はしてなかったなと。

そんな新澤醸造店さんの新作が、炭酸注入の発泡物となれば、それはなかなか興味深い一本です。


瓶は完全にシャンパンボトル。口はコルクじゃなくてポリキャップ。初めてみましたが、こんなのあるんですね。情緒はないけど、日本酒だからコルクの香りも良くないのかもしれませんね。どうなんだろ。

ちなみに抜栓は結構固かったです。コルクよりも、最初が固い印象かな。動き始めてからは同じ感じでしたけど。



グラスに注ぐと、かなりの発泡。しまった、写真撮ればよかった。

でも、香りはそれほど振りまかないのは、見た目とギャップがありますな。

口に含むと、メロン系の甘みがたっぷり。愛宕の松のランクが高いタイプと共通します。そりゃそうか。ただ、新澤醸造店さんが作るにしては、やや品がないくらい甘みが強い印象。甘み自体は美しくスマートなんですけど、舌の印象として甘さが主張するなって感じなのです。愛宕の松でもここまでわかりやすく甘さが先には来なかったと思うんだけど、炭酸がそうさせるのかもしれません。

その点を除けば、非常に完成度の高い甘口スパークリング。日本酒に感じるような米、麹由来の後味もスマートにまとめて、炭酸との相性も素晴らしい。喉越しの清涼感はさすがです。だからこそ、ここまで甘めに倒した理由は何なんだろうな。

あと、思ったより炭酸が弱い。開けた時はキリッとしてたのに、すぐに優しくなっちゃった。 そうすると、やや水っぽい感じと、炭酸が抜けた飲み物共通の後味の物足りなさを感じてしまいます。

それでも、やや水っぽいと感じるぎりぎりのバランスのおかげで楽しめる清涼感もあって、素晴らしいバランスだなと感心するのですよ。ちょっと水っぽい?いやでもちょっとでも重いと甘さがダレるかな?って感じの繰り返しで、要するにやっぱり完成度は非常に高いという感想になるのです。


やや低アルコールなところも、美しい甘さが主体なあたりも、日本酒を飲み慣れていない人や女性向けの商品なのかな。いや、違うか、おねーちゃんと飲むためにおっさんが買ってく酒なのかもしれんですね。

前述の通りやや炭酸の抜けが早いため、大人数で乾杯で飲み切るのがお奨めな気がします。甘さが主体だと、どうしても味の幅が狭いから、飲み続けても飽きちゃいますしね。


まぁ一番改善して欲しいのは、キャップを覆うラメラメが細かく剥がれて手にくっつくことなんですけどね(笑)






愛宕の松 スパークリング
株式会社新澤醸造店
精米歩合 55%
アルコール度数 13度


2015年6月6日土曜日

射美 特別純米15 槽場無濾過生原酒 H26BY

極小蔵で有名な射美。岐阜出身としては飲んでみたい銘柄だったのですが、なんせ買えるところが少ない上、造ってる量も少ないときたもんで、なかなか飲めませんでした。

が、佐野ラーメンを食べに行った栃木県で発見するという予期せぬ出会い。最近は日本酒をほとんど飲んでないのですが、そういうことなら飲まねばいけません。

射美の特別純米15。今思えば、射美の王道ではないようなので別のにすべきだったのです。裏書ちゃんと読めばよかったんですけどね。

通常の射美よりも酸味に重点を置いた甘酸っぱさ、イチゴを標榜するお酒ですが、どんな感じでしょうか。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

立ち香は穏やか。もっとねっとりと香るかと思ってたけどそうでもない。

口に含むと、やや渋みに近い酸味が表にあり、裏にはねっとりの旨味。後味にはりんごのような甘みと酸味のまじり方。言わんとするところは判るけど、イチゴじゃないかな(笑)

全体的にやや薄いというか水っぽい印象があるのは、味自体の本質がかなり甘くねっとり系だから、酸味による軽やかさがちょっと裏目に出てということでしょうか。せめて後味がもう少しパンチがあると、できれば甘さじゃない風情が残ると、印象が変わるのかもしれないですな。


佐野のお土産、芋フライ。
ソースとの相性が良い。ソースの酸味がいろいろ足すのかな。

しらすの漬け。
魚には厳しい甘さかと思ったが、意外とまとまる。タイプの違う甘みが被っても、ほろ苦さが締めて良い印象。

ベビーリーフのサラダ。
野菜、生野菜の苦味に良い。これが一番しっくりきた。


そもそも岐阜の酒ですから、海のものに合うとか合わない以前に海ねーしって話なのですが、意外と悪くなかったのが興味深い点。僕が水っぽいと評した部分は、実は甘さをギリギリに留めた結果なのかもしれません。

大変美味しいお酒ではありましたが、正直な所これといった射美ならではの特徴もなくて、最近はやりの味のお酒たちの枠の中に収まってる印象が拭えません。

量の少なさ、買い難さが、味の評価を厳しくしているんですけどね。


ちなみに蔵のある揖斐郡大野町ですが、なかなかの田舎らしいです。というのも、姉の同級生だか後輩だかに大野町出身の人がいて、いつも大野町やからやって田舎いじりされてた記憶が刷り込まれてるんですよね。

岐阜市自体田舎なので、目くそ鼻くそを笑うって言うのかなという思いつつ、そう言わせる何かがあるのか、何もないがあるのか、まぁいずれにしても、そのうち大野町に行くかもしれない理由が出来たのは、きっといいことなんでしょう。








射美 特別純米15 槽場無濾過生原酒 H26BY
杉原酒造株式会社
精米歩合 揖斐の誉「AMSM18」 60%
アルコール度数 16度


佐野市 吉川屋酒店さんで購入。

2015年6月2日火曜日

外飲みメモ:横山五十・ちんぐ色々・錫釜・龍宮@柏 やまんさん

ちょっと前にやまんさんにおじゃましたときに、ちんぐの蔵元である重家酒造さんの横山専務と同席させていただいたんですね。

麦焼酎を飲まない我が家が、ほとんど唯一と言っていいくらい定期的に欲する麦焼酎がちんぐ。そりゃーもう色々お話を伺って、引き止めまくってどうもすいませんということがあったのです。

えぇ、あまりに濃ゆいお話をさせてもらって、酔っぱらいの怪しい記憶では書けないなーとか思ってスルーしてました(笑)

そんな横山専務、実はここ数年は日本酒造りもされてらっしゃるんですね。もともと重家酒造さんは日本酒も造っていた蔵元。麦焼酎発祥の地と言われる壱岐ですが、実は以前は日本酒蔵も多数あったのです。後継者不足等々、色々な理由で壱岐の日本酒蔵はなくなっていって、重家酒造さんも20年くらい前(だったと思う)に杜氏さんの引退を機に日本酒を造らなくなってました。

それを復活させたのが専務なんですね。僕は復活の年から日本酒の確蔵を飲んでまして、あ、実は今年のを飲み逃してるんですが、まぁとにかく、ストーリーがある思い入れも深くなる銘柄なのです。

その時に、東洋美人さんの蔵を借りて造ってる別の日本酒銘柄があると伺い、それが横山五十なのです。ということで、やまんさんが入れた(入れろと言った)ので、飲みに行ってきたのです。

ちなみに過去の確蔵に関してはこちら。

H24BY:確蔵 僕らの想い 特別純米 24BY
H25BY:やまん@柏さんで龍宮三昧、2014年の黒糖焼酎の日
(黒糖焼酎の日だからタイトルに載ってない…)


ということで、久しぶりに日本酒を…と言いたいところなのですが、あほほど暑かった本日、まずは炭酸で涼を取らねばデブは死んじゃいます。

龍宮の炭酸割り、うめー、ほんとうめー。危うく一気に飲んでしまうとこでした。
まだ日本酒に合わせるアテが来ないし、もう一杯ぐらい爽やかに、となれば夏のちんぐでございます。

去年も飲んでますけど、今年のもちょっと違うよってことでして、4月の某試飲会で飲んでめちゃくちゃ美味しかった記憶なのです。やっと飲める。

冷蔵庫に入れたのがちょっと前だったので、ストレートでの冷えは物足りない、ということで、氷を2個浮かべてもらいました。

19度なので、そもそも軽めなのですが、少し氷が滲んでとても香りを立たせます。試飲の時の印象よりも、麹の香りを強く感じます。麦の甘さじゃなくて米の甘さ、そして吟醸香のような香味成分。

正直な所、昨今の夏の酒ブームってマンネリ感があって、特に焼酎は没個性の薄めりゃいいだろって感じのものも散見されてて、えぇ、なんだろうなーとか思わなくもなかったんですね。でもでも、この一本は唯一無二の味。激旨でございます。

奥さん的には常温で試飲したときの方が好きだったと言ってますから、冷やした佇まいは好みが分かれるかもしれません。でも、この麹の素敵さはぜひ一度飲んでみて欲しいと推薦しまくりたい一本ですので、ぜひぜひお好みの飲み方でどうぞなのです。




日本酒用の肴というか魚が届いたので、横山五十の生、おりがらみです。

ちなみに今の出荷は火入れになると聞いてますので、辛うじて生酒を飲めたんですね。

香りはしっかりとした甘味を含んだ佇まい。マスカットの香りですよって聞いてましたが、立ち香ではそこまで感じません。

口に含むと、いやなにこのマスカット香。鼻に抜く前からブワッと香ります。素敵。

甘さも香りも強いのですが、酸味がとても上手にバランスを取ってる印象で、重たさはない。

後味にはちょっとしたにごりというのか、雑味というには美味しい成分が漂ってて、このあたりは精米が50%だからかも。山田錦ファンじゃないんから思うのかもしれませんが、もしもっと磨いたお米だったら、この余韻がべったり甘くなるのかなという気がしますから、50%はちょうどよかったのかなと思うのです。

奥さん的には白ワイン、リースリングとかって言ってましたが、1年目の確蔵の記事を読み返したら、白ワインとか書いてますね。アタックの果実感に通じる甘酸がその印象で、通じる味なんでしょうね。

三千円台の純米大吟醸ですから、コスパ含めてとても秀逸な一本だなと、美味しく頂きました。

|ω・`)火入れも飲みたいでござるよ。







日本酒を続けられない体質になってきたので(笑)、やっぱり続きは焼酎。ちょっとブレイクで、今年の錫釜の薄にごりを。

昨年飲んだこやつがめちゃくちゃ美味しくて、来年も絶対飲もうって思ってたんですよ。4月の試飲会で薄にごりじゃないやつは飲んできてて、美味しいけどあの感動はにごってなんぼやったんやなーとか思いつつ、超楽しみ。



うーん、軽い。なんかにごり成分が少ないんじゃないかなー。前回は氷にまとわりついてたんですけど、今回は足りてないなー。美味しいだけに、もうひと押しなんですよねー。

でも好きなんですけどね。




その後は、ちんぐを黒白とロックで復習して、黒を飲めば「俺やっぱ黒が好きやわー」 って言って、白を飲めば「やっぱ白が王道やねー」とかほざく有りさまでして、ほんとすいません…。


そして本日も幸せな料理たち。

昨年初めて食べたものの中でも一二を争う名品、冷汁が始まってまして、締めじゃなくて着席と共にオーダーしちゃうわけですよ。

(゚д゚)ウマー。



他にも、煮魚、焼き魚、黒はんぺんなぞ。えぇ、本日も満足でございました。

やっぱり両隣に龍宮とちんぐを薦め散らかして、楽しい出会いもあり、幸せな週末の夜が更けていくのであります。


やまん
千葉県柏市東上町2-3
04-7163-6602

2015年5月22日金曜日

外飲みメモ:花巴 山廃無濾過生原酒 宮下米自然醸造 酵母無添加@銀座 君嶋屋さん

久しぶりの日本酒ネタは外飲みです。ちょっと都内に用事で出かけた夕刻、時間があったので君嶋屋さんに寄ってきました。今回はお目当てがあって、それがこの花巴。

花巴自体はそれほど縁がある酒ではないのですが、今回のこのお酒はかなりマニアックな一本。というのも、お米が「龍の瞳」という食米なのですね。

「龍の瞳」、出自が謎な不思議なお米で、国内でも有数の高級米です。詳しくはサイトを見て頂ければと思いますが、以前このお米を実家からもらったことがありまして、すげぇなぁと記憶に残ってるのです。炊きあがりの米の粒の大きさが尋常じゃなくて、いやもうちょっと気持ち悪いくらいの迫力。僕はそれほど米好きの人間ではありませんが、確かに普段のお米とは違うなと関心したのでした。

そんなお米でお酒ですか、ということで、ちょうど時間が取れたので飲みに行ってきたのです。


グラスに注ぐと、かなり色味が付いています。その雰囲気に違わぬ熟成酒の系統の香り。

注いですぐは酸が強く、後味が妙に軽い。バランスはあまり良いとは言えず、ネタものかな?という感じもしつつ。

グラスを回して空気に触れさせると、膨らみが出て、香りと調和した味に。甘みはかなり控えめだけど、ドライな印象ともまた少し違う、旨味が主体で甘味がない味わいは独特です。

88%精米ですが、濁ったり雑味なんかはなくて澄んだ味わい。酸味のせいでよけいそう思おうのかもしれません。

お店では冷で提供されてましたが、常温からぬる燗の方が向いている気がします。

酒米と比べて甘味が伸びない印象ですが、それを補う濃い旨味は独特の存在感があります。これが新酒というのですから、寝かせてコッテリさせたい気もします。生生で熟させたいですなぁ。





銀座君嶋屋
東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル1F
03-5159-6880


2015年4月29日水曜日

外飲みメモ:長雲長期熟成貯蔵・夢鏡・その他焼酎いろいろ@柏 やまんさん

都内某所の利き酒会に行ってきまして、そりゃー帰りは美味いものと美味い酒を飲みたくなるわけでして。

えぇ、毎度ここしか浮かばない、柏はやまんさんでございます。


数時間前に蔵元とお話したあとに飲む長期熟成は格別ですな。まだビンテージ表記が無い時代のもの。



見たら、2008年の詰口じゃないですか。つまりは十数年物ということですね。濃密で、豊潤って味わいは満足度が高いどころの騒ぎじゃないと。



見たことない芋焼酎があったので。夢鏡。聞けば園乃露でお馴染みの植園さんのでした。最近流行りの華やかタイプ。安田よりは正木の方が印象が近い味でしたが、一段濃いかもしれません。旨すぎて、終盤飽きちゃうタイプかなぁ。最近思うのは、このタイプの味の他の飲み方ってどんな塩梅なんだろうかなと。この日の利き酒会でも安田が出品されてたけど、温かいのは提供されてなかったからなぁ。

あとで思い出したけど、danchuの焼酎の回で一押しだったやつですな。






その他、何のんだっけ。龍宮は炭酸で飲んで、うーん、なんかカパカパ飲んでます。開店すぐにおじゃましてますけど、それまで午後からずっと飲んでますから、そりゃー酔っぱらいですわ、えぇ。

いつもどおりお魚を食べて、手こね寿司も食べて、アンチョビポテトも食べて、えぇ、幸せでございました。



やまん
千葉県柏市東上町2-3
04-7163-6602

2015年4月11日土曜日

若波 純米吟醸 26BY

若波の新酒が来たので飲んでみました。初めて若波をちゃんと飲んだのは24BYの純米吟醸ですので、二年ぶりくらいのお久しぶりなのです。

冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
事前情報で、冷えすぎてるとイマイチとの話も聞いておりますので、のんびり飲んでいきますが…

確かに、冷たいとかなりあじがばらつきます。作りが甘いなって感じになっちゃうから、非常にもったいない。香りも立たず、冷酒では出しちゃだめですな。

室温くらいまで暖めると尖りが消えて旨味がわき、綺麗さが表に出てくる。
香りというか、風情は苺。メロンでもりんごでもぶどうでも、純米で感じたバナナの白い所でもなくて、いちごがピッタリとは奥さんの言。超なっとく。
舌先から後味にかけて一貫して残る酸味の印象からかな
吟醸香は淡く柔らかに香り、ちゃんとあるけど主張は強くない。このあたり、二年前と同じような印象です。

ちょっと甘酸っぱい今風の味でも、やり過ぎずしつこくない塩梅で留めてるのがこの蔵の好印象なとこかなと。


自家製のホヤの塩辛。
磯の香りに完敗。合わねー。


つうか、あんまり合うものが浮かばない。食中酒じゃない印象なのですな。強くないから、サラリとこのお酒の味を楽しむのが吉な気がします。吟醸香が強いわけでもないんですけどね。





おまけ。
若波 桃色にごり。200mlという小瓶での販売で、見た目も味もまぁ可愛らしいこと。
半分ずつ、シャンパングラスでおねーちゃんと乾杯するには面白いかもしれません。ちょっとやり過ぎ感がありますが(笑)




若波 純米吟醸 26BY
若波酒造合名会社
精米歩合 55%
アルコール度数 16度


取手市 中村酒店さんで購入。