2013年11月29日金曜日

秋鹿 純米 無濾過生原酒 山廃 24BY

久しぶりの秋鹿は、純米吟醸と並べて飲んでみます。


程々冷えてる状態から少し室温に置いて開栓。涼冷え程度でしょうか。

香りは少し、これも熟成香に近い。やや広がり、裾が解けてるような印象かな。

口に含むと、柔かい甘みと下支えする酸味、甘酸っぱい膨らみ。吟醸に比べて優しいタッチに感じる。
舌で転がすと、リンゴ、酸味がしっかりあるリンゴの甘さが湧いてくる。同じ温度では山廃のほうが豊かでリッチな味わい。


タイ料理のラープ。
タイ料理屋さんで食べますし、タイで売ってるプリッツにはラープ味があるのですが、元々はラオスの料理なんですね。
酸味、辛味、肉汁、香草類、炒り米の芳ばしさ、色々な味が絡みあう素敵なサラダでございます。

そして秋鹿とよく合う。非常に合う。酸味の重なりが心地好いのは吟醸と同じ感想だけど、秋鹿が持つ甘さの分だけ全体の味が豊かに感じる。



スペアリブ唐揚げ。
肉との相性は言わずもがな、ジュワッと脂を流す力強さがたまらない。

〆鯖。
合うけど、四つに組む感じで溶け合う吟醸とは趣が異なる。不思議やなぁ。


柔からさと膨らみが、純米吟醸の秋鹿と明確な違いを見せてくれるのですが、でもやっぱり飲んだ後の感想は「秋鹿やねぇ」となるのです。

それにしても、タイ料理と日本酒というのはかなりお気に入りの組合せなのですが、秋鹿はかなり相性がよいのではと感じます。
酸味の重なりは、まさにマリアージュと言って然るべき面白さなんじゃないかと。次回の秋鹿でもタイ料理を用意しようと思います。まぁ奥さんに作ってもらうんですが。





秋鹿 純米 無濾過生原酒 山廃 24BY
秋鹿酒造有限会社
精米歩合 山田錦 70%
酸度 2.6
アミノ酸度 1.7
日本酒度 +5
アルコール度数 17度以上18度未満


大洗町 酒舗おそのえさんで購入

2013年11月27日水曜日

秋鹿 純米吟醸 無濾過生原酒 24BY

久しぶりの秋鹿です。瓶で買って家飲みするのは夏酒以来です。
同時に山廃の秋鹿も購入したので、並べて飲み比べなのです。


程々冷えてる状態から少し室温に置いて開栓。涼冷え程度でしょうか。

立ち香は少ないけど濃く感じる熟成香の風情。

含むとガツンと酸っぱい。心地好い酸味は、ほんのりの甘酸っぱさでもあり、プルンと膜に覆われたような、ツルリとした舌触りが心地よい。

舌で転がすと更に酸味が湧く。後味に残る辛さが舌と口の中の上の方に漂い続け、喉に落とした後も満足度が高い。

吟醸の感じは少ないんだけど、それに由来するのか、硬いというか尖るというか、やや硬質で刺激のある味。


タイ料理のラープと合わせる。
種類の異なる酸味の重なりが心地好い。肉汁と合うのは想定通りだけど、より酸味に合うのは予想以上。

スペアリブ唐揚げと合わせる。
相性が良いのは予想を越えて予定通り。でも山廃と比較すると、辛味の分だけこちらに軍配が上がるかな。

〆鯖と合わせる。
今シーズン最初の〆鯖は、三陸のとても大きな良い形のもの。1時間半の塩漬け、1時間の塩抜き、30分の酢締めのほぼレアバージョン。
脂が凄すぎて、ちょっとおえってなるほどの味。身質は柔らかく溶ける舌触り。素晴らしい出来栄えです。醤油は付けず、山葵のみで食します。

そして秋鹿と溶け合う、本当に溶けるんですよね。素晴らしい。

秋鹿は山の物との相性を優先してたんですが、脂があるとそれだけでかなり良い絡み具合を見せてくれます。



炙ったバージョン。あまりの脂にちと閉口して対策を。
これにすだちをしっかり絞って更に脂を落とすとほろほろ濃厚激ウマ。でも炙った時のガスの匂いがやっぱり気になる。まぁ仕方ないか。

ラープと合わせた時も思ったのですが、酸味の強い秋鹿に別の酸味を当てると、これがなかなか面白い反応をするんですね。知りませんでした。喧嘩するように感じるケースもあるし、妙に融和する場合もあるから不思議です。

この生々〆鯖とは見事な融和具合でした。



久しぶりの秋鹿ややっぱり美味しく、そして野趣溢れるという感じにはならない速醸酛の吟醸でございます。
骨太の気品と言いましょうか、力強くキレイなんですね。山廃ももちろん美味しかったのですが、好みという意味では僕はこちらでした。奥さんは山廃一択でしたが。
まぁそれでも2人の共通のコメントは、「秋鹿やねぇ」となるわけですから、好みとかの次元を超えて愛するお酒なのであります。





秋鹿 純米吟醸 無濾過生原酒 24BY
秋鹿酒造有限会社
精米歩合 山田錦 60%
酸度 2.9
アミノ酸度 1.2
日本酒度 +8
アルコール度数 18度以上19度未満


大洗町 酒舗おそのえさんで購入

2013年11月25日月曜日

若駒 純米 無濾過生原酒 無加圧搾り とちぎ酒14 24BY

美味しいらしいという話を聞いてはいたものの、これまで未飲でした。若駒。
たまーに行く酒屋さんにあったので、はじめましてでございます。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

開けた途端に甘い香り。濃厚に香り立つ。無濾過+生原酒+うすにごりの本領発揮でしょうか。

アタックはスマート、引っかかるところなく舌の上で甘みが開く。
甘みとともに酸味が伸び、少しほろ苦く後味を締める。
舌の上にもじんわりとしたほろ苦さが残り、どこか懐かし印象。

甘くて綺麗で、豊かな旨みに一刺しする軽い苦味というか刺激というか。十四代のフォローワー的な印象で、ある意味懐かしい気がします。
正直、今更この手合の味が評価されてるというのはちょっと意外なんですが、よくよく考えてみると今の日本酒ブームは震災後のことで、酒好きによるブームというよりは、これまで日本酒に縁が無かった人たちを巻き込んだブームとも言えるわけです。そう思うと、このタイプの飲みやすく、美味しさが判りやすいお酒というのは、再評価されているというか需要が高まったのかなと思わなくもありませんがどうなんでしょうか。


豚肉とセロリの塩炒め。
妙に合う。甘いのに合うのはなんでかな。度数がちょっと高めだから、もったりしなく食べ物と合うのかもしれない。



4日目。
ちょっと飲めない日が続いて日が空いてしまった。

うーん、甘さがだれて、嫌な苦味が目立つ。いや、だめだ。



15日目。
正直、4日目のあまりのまずさに閉口して、料理酒行きのつもりでおりました。なんですが、まだ別の料理酒があるから冷蔵庫に転がしてあったわけです。なので念のために味見。

あれあれ、憑物が落ちて美味しくなった。
適度な甘さにオリの香りが良く絡み、でも全体は爽やかな仄かな酸味がツルリとさせる。

雑味というには美味しい苦味が後味で軽く主張し、余韻にはほんのり乳酸の香りでサッパリ締める。

そこまでの酸味はないけど、カボスとかのような柑橘感もありつつ。

温度が上がるとダメだったあの感じの影がチラリと。まぁそれほど気になるわけじゃない。



結果的に、15日目が一番美味しかったです。この変化が空気に触れたおかげなのかどうなのか、4日目の時点でデキャンタするなりエアレーターを通すなりすればよかったですね。

あと、この15日目の味が、蔵として意図した味なのか、単に我が家の好みに合っただけなのか。この点も悩ましいですねぇ。

最終的に美味しかったのですが、なんだか謎が多いお酒になってしまいました。
次回買うのはちょっと先かなぁ。お店で見ることがあったら試してみるかなぁ。







若駒酒造さんは、鳳凰美田の小林酒造さんのご近所でして、あのあたりのお酒はこういう派手さが好まれてきたのでしょうか。それとも最近の傾向が似てただけなのでしょうかどうなんでしょうか。


若駒 純米 無濾過生原酒 無加圧搾り とちぎ酒14 24BY
若駒酒造株式会社
精米歩合 とちぎ酒14 60%
アルコール度数 17度以上18度未満
酵母 T-F/T-S


下館市 天貝酒販さんで購入。

2013年11月23日土曜日

鳳凰美田 純米吟醸 無濾過かすみ本生 初しぼり 25BY

去年も飲んでます、初しぼり。と言っても、去年は年が明けてからの出荷のものです。
この時期に飲むのはまた違うんだろうなぁと思いつつ。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

立ち上るのは美田香。+フレッシュですなー。

なめらかな口当たり、華やぐ香り、たっぷりの旨み。舌ではじゅわっとピチピチが沸き立つ。
後味は吟醸香を残し、いつまでもあの美田ですという香りが余韻になる。

味の主体は、オレンジのような、甘さと爽やかさが同居した柑橘系の旨みに感じる。昨年はもっと迫力のある吟醸味が主張してたんだけど、今年はなのかこの時期のはなのか、すごく良い意味で控えめな印象を受ける。まぁ前年比というか鳳凰美田比なんで、他の蔵のお酒と比べれば、相変わらずの美田味ですけど。

飲み進めても、美田ですなぁという感覚はいつも通り。なんですけど、今まで感じてた強すぎる、主張しすぎる感じがなくて妙に上品なまま。温度が上がってきてもその印象は変わらず。

昨年も書いてます、美味すぎて量を飲めないと。今回は違いますね、軽いわけじゃないし美味さが減ったわけでもなく、ちょっと奥ゆかしくなったんですね。

いやぁ、今年の美田は素晴らしいんじゃなかろうか。個人的に唯一鳳凰美田に物申したかった、美味しさを主張しすぎって点が、このお酒からは感じなくなってる。まぁ感じないは言いすぎですが、バランスが良くなってるということなんでしょう。
美味すぎてバランスが悪いと感じてたんですね。バランス大事です。自分の身長と体重のバランスは壊滅的ですけど、えぇ。


スペアリブ唐揚げと合わせる。
濃厚豚味脂味に負けないのは予想通り。やっぱり脂と美田、中華美田はとても良い相性です。油を流し、溶けこまし、口の中で縦横無尽に活躍してくれます。


ということで、四合瓶とは言え鳳凰美田をさっくり一晩で空けてしまいました。
ほんと、今年の美田はいつも以上に期待しちゃいます。






鳳凰美田 純米吟醸 無濾過かすみ本生 初しぼり 25BY
小林酒造株式会社
精米歩合 五百万石 55%
アルコール度数 16度以上17度未満


取手市 中村酒店さんで購入。

2013年11月21日木曜日

豊醇無盡たかちよ 扁平精米おりがらみ しぼりたて生原酒 25BY

お初でございます。豊醇無盡たかちよ。

25BYの最初でございます。24BYのひやおろしを飲み終えてないのに…

高千代酒造さんの高千代のひらがなバージョンである豊醇無盡たかちよは、新潟の端麗辛口のイメージから脱却すべく企画されたシリーズなんだそうで、その豊醇の名の通り豊かな味わいを標榜したシリーズなんだそうです。

すべてのスペックが非公開といううんこなポリシーはあるんですが、ちょっと調べると一本〆という酒米らしき記述もチラホラ、どうなんでしょうか。


ともあれ、冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓です。

香りは薄い、ほんのりと何かある程度。

すごしぴちちと微発泡の舌触り。乳酸ではなく、リンゴとかそんな感じの酸味が少しして、しっかりと旨みがあるのに爽やかな印象が強い。

おりがらみらしい米の味、後味には仄かな苦味。苦味って書くのはちょっと語弊がある程度の余韻ですな。奥さんには、これは苦味じゃないだろって言われたし。

旨み自体が濃いわけじゃなくて、全体のバランスで濃く整っている印象を与えるのかな。
甘みのコクに逃げてないのが好印象なのです。


カンパチの刺身と合わせる。
甘さと旨みが引き立ち、苦味が吸着するのかふっと消えて、とても良い印象。ベストマッチというよりは、補い合うような印象。

蒸し牡蠣。
合わないわけじゃないけど、取り立てた素晴らしい相性というわけじゃない。
こういうおりが絡んだお酒には、銘柄は違えど共通の存在感があるわけで、こういうのはどんな食事とベストマッチなんだろうか。それともやっぱり食前食後が基本なんだろうか。



さくっと1日で四合瓶が空きました。豊醇を標榜しても新潟酒のキレは残ったままで、狙い通りのお酒なんじゃないかと思います。鶴齢さんなんかも新潟酒らしからぬ濃厚さがあると思ってますが、辛味も印象に残るんですね。たかちよは辛さではなくて淡麗のキレを残してる印象でしょうか。

でもなー、スペック非公開がなー。蔵のメリットはなんかあるのかもしれませんけど、消費者のメリットはなんなんだろうなー。
この点が非常に減点なのですが、美味しかったからまた買うんだろうなぁ。素直に美味しかったって言えればいいのに、なんともめんどくさい人間でございます。








豊醇無盡たかちよ 扁平精米おりがらみ しぼりたて生原酒 25BY
高千代酒造株式会社
アルコール度数 16度


印西市 酒乃なべだなさんで購入。

2013年11月19日火曜日

しもふりロ万 生原酒 24BY

久しぶりのロ万はしもふりの一本、うすにごりでございます。

半年間サーマルタンクで寝かした一品は、新酒前にうすにごりというなかなか面白い商品展開です。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

深い緑か青が、薄く乗った色。瓶のせいだけじゃないんだ。

木樽のような香りが少し。強くなく落ち着いている印象。

口当たりはトロトロでうすにごりの良さがよくわかる。甘みの後に軽い発泡感、後味も綺麗な甘みが支配的。舌の上に残るは粉の旨み。



4日目。
整ったなぁ。開けた時より美味い。

発泡感は極わずか、甘みが強い旨みへと昇華され、ギリギリ苦いと感じる手前の舌に残る渋みのような旨みとなっている。

味わいの強さは開けたてよりも主張して、アテいらずの飲み口。

とは言え6日目のタイの昆布締めと合わせる。
甘みが邪魔をするなぁ。魚より肉、生肉とかがいいのかな。
甘みに由来する旨みは、食べ物を選ぶなぁ。ある意味単純な味だから、くっきりと色分けされるんだろうな。

コッコパンさんの雑穀パン、クリームチーズで。
いいなー、穀物の薫のパンに染み入る甘さなら悪くない。それ以上にクリームチーズとの相性がかなり良い。
ハンス・ホールベックさんのレバーペースト。こちらもよい。レバーの一癖が単純な甘みに深みを与える。




6日目。
味というかコクに芯が入った。チョコレートのようなビターさが出てきて、充実感が強い。
今日が一番美味しかったかもしれない。甘さが先に立つ感じが減り、味の複雑さがようやく面白く感じられるようになった。



ということで、四合瓶だけど数日かけて飲んでみました。美味しいお酒だとは思うけど、ちょっと甘みがあざとく感じられるせいか、1日に量を飲めないなぁ。

この満足感が、2杯目は無理って感じになっちゃうのは好みの問題なのかなぁ。

まぁそれ以上に、「しもふり」とか言っちゃうセンスが好きじゃないってバイアスがある気もしますから、それが無かったらもう少し素直に美味しかったと思うじゃないかと(苦笑)

いや、だから美味しかったんですよ、ここに書くくらいだから。褒めて終わりたいのになんだかなぁ。









しもふりロ万 生原酒 24BY
花泉酒造合名会社
アルコール度数 18度


印西市 酒乃なべだなさんで購入。

2013年11月17日日曜日

房島屋 純米 無ろ過生原酒 24BY

お初にお目にかかります。房島屋の純米無ろ過生原酒です。

大学に入学して地元を離れたせいか、意外と出身地のお酒をよく知りません。そう、岐阜の酒。

醴泉は学生時代から知ってたなぁ。就職してからだと、小左衛門とか鯨波とか三千盛とか三千櫻とか。
最近、天領を知ったけど、岐阜県でも美濃地方の人間からすると飛騨地方は他県以上に遠い印象ですし。

そんなわけで、せっかく所用で実家に帰ったのなら岐阜の酒を飲んでみようかと、最近よく名前を目にするようになった房島屋にはじめましてです。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

米の香りがゆったりと。芯が太い香り。

口に含むとキリッとした舌触り。甘辛酸のバランスが濃い位置で釣り合う。苦味と酸味が後味で主張し、含んだ時の濃い印象を引きずらないスッキリとした飲み心地。

舌の上では芳ばしく香り、焦げたような強い旨みが楽しい。ほぉ、美味いですなぁ。この濃密はは無ろ過生原酒だからなんでしょうけど、無ろ過生原酒で飲むのがしっくりくる方向性の味だなぁと。


風来坊の鶏手羽と合わせる。
実家の近所に風来坊さんがありまして、名古屋の植民地化に大賛成なわけです。
まぁそんな戯言はともかく、甘辛の鶏手羽に染み入る濃い旨み。鶏とも合うけど、それ以上に油/脂との相性がいいなぁ。さっぱり流すというより、受け止めて一体となった旨みを作る感じ。

あっという間に飲んでしまいました。四合瓶だし。なかなかのお気に入りでしたので、帰りにもう一本買って帰りました。自宅でいつもの感じで飲むとどんな塩梅でしょうか。



自宅で冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

前回よりもを香りに迫力がある。熟成香に近い立ち香がむんとかおる。

アタックの強い甘みと酸味が心地よく、でも後味はしつこくなく仄かに乳酸が香り、穏やかな後味へと変化する。

いちじく天ぷら餡かけと合わせる。
このマッチングは堪らん相性。房島屋を初めて飲んだ時の印象が、山菜とか味の強い野菜系に合うだろうなと思ってたけど、それが立証されたということでしょうか。



いちじくと春菊とブルーチーズのサラダ。
甘苦臭を解きほぐして繋ぐグルー。いやーよいですなー。感想がこればっかですよ。



4日目。
まったりした。強い主張が落ち着き、ジトっと横たわる旨みと苦味が、主張するんじゃなくてそこにある。

タイの昆布締め、6日目。
よいですなー。違う種類の旨味がぐっと一つにまとまる。生々しい魚にはこのお酒は強すぎるけど、寝かせた魚には良い相性でした。



ちなみに全くの余談というかあれなんですが、何故か学生時代からホニャララ屋という名前のお酒と相性が悪いんですね。あ、◯◯屋っていう3文字のケースですけど。

結構色々ありますけど、これまで数銘柄飲んで全て好みじゃないという結論でして、最近は「屋」で終わる名前というだけで手が伸びてませんでした。
しかしまぁそれは単なる偶然だと信じたいわけでして、久しぶりの「屋」のお酒がこの房島屋だったわけなんです。

いやぁ、ようやくこのくだらない呪縛から解き放たれましたw






房島屋 純米 無ろ過名前原酒 24BY
所酒造合資会社
精米歩合 65%
酸度 2.4
日本酒度 +5
アルコール度数 17度以上18度未満


岐阜市 丸美屋酒店さんで購入。

2013年11月15日金曜日

喜久醉 吟醸

プレゼントなどで買ったことはあっても、自分のために買ったことがなかった喜久醉の吟醸です。

もう数年前のことですが、いつも喜久醉を購入している中村酒店さんで、喜久醉をお題にした酒の会が開かれたのです。その時に定番のラインナップは全種類を飲んだ結果は、まぁどれも美味しいと。でも、特別本醸造のコストパフォマンスの良さはやっぱりすごくて、結局日々のお酒は特別本醸造ばかりだったんです。

でも先日、久しぶりに純米吟醸を飲んだところ、値段に差があるだけのことはあるなぁと改めて感服した次第でして、それなら久しぶりに吟醸も試すかということなのです。えぇ、誕生日だったんですよ、僕。なので好きなの買っていいよというわけなのです。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

細く立ち上る吟醸香。青く静か。

口に含むと仄かな苦味とメロンの香り。軽く鼻に抜けるアルコール感が、辛味にも似たキリッとした印象を舌の上に残す。

少し空気に触れさせると苦味は落ち着き、引っかかるところがなく舌を覆うのは上品な旨み。
甘さに頼る旨みじゃないから、飽きないし何にでも合う。


いちじくの天ぷら餡かけ。
いちじくが力強すぎて、喜久醉を圧倒する。合うけどもっと強い味のお酒のほうがいいかも。

タイの昆布締め。
いやぁ、もう、たまらんですな。旨みの相乗効果。

鶏のタタキ。
淡白な旨みに喜久醉が染みる。いやー、よいですなー。

冬瓜そぼろ鯛出汁。
吟醸香が浮立つ。メロンが香る。いやはや、予想外に力強い味にもまけない。
いちじくとの差は何だろう、甘味かな。



とまぁ、なんだか美味いを連呼するだけの感想でしたが、若干青さというか苦味の元というか、吟醸香由来の味が引っかかる瞬間がありました。嫌な感じというよりもアクセントでしょうか。ただ、それがアルコール感として出てくる時もあり、アルコール添加に対して特に毛嫌いすることのない僕でも、ちょっともったいないかなと思うことがあったわけなんです。

まぁ比較対象が先日の純米吟醸ですから、しょうがないと言いますか、そうなのかと言いますか…

いずれにしても美味しさに不足はありませんでしたが、似たような金額を出すなら純米吟醸の方が一段上の凄みを感じることが出来るのかなと。
じゃあ吟醸の出番はいつなんだろうか、と考えると、すぐには浮かばないなぁと頭を抱える次第でございます。

というか、やっぱり特別本醸造の出来が良すぎるんですよ。だから吟醸の居場所がないというか。








喜久醉 吟醸
精米歩合 50%
酸度 1.1~1.4
日本酒度 +5~+9
アルコール度数 15度以上16度未満


取手市 中村酒店さんで購入。

2013年11月13日水曜日

墨廼江 純米吟醸 山田錦 24BY

墨廼江の山田錦です。

年に一度のお約束みたいなものなのです。山田錦のお酒は甘さが気になることが多くて積極的に選ばないんですが、いくつかの銘柄は年に一度の山田錦の出荷を楽しみにしています。

墨廼江もその一本でして、ドライというか透き通った独特の味に、いつもより少しの甘みを加えている印象なのです。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

すっと立ち上る吟醸香。心地よく、味わいを期待させる香り。

含むと山田錦らしい豊かな旨みと甘み。でも墨廼江のスルッと舌の上を駆け抜けるような凛とした風情が、全体の印象は清廉なままにする。
後味はウリ系の青さが少しとコメのじんわりとした旨み。アタックと後味の差が面白い。


マトウダイのカルパッチョ、イチジクソース。
イチジクの甘みが米由来のビターさを引き出してよく合う、と言うか新しい味が出てくる。混じり合うとチーズのようなコクにも。

ちなみにイチジクは最近ハマってる蓬莱柿という品種。



イナダのコロナメ。
ころなめは、コロコロナメロウの略。まぁ勝手に呼んでるだけです。一般的なナメロウはかなり細かくというかねっとりになるまで叩くわけですけど、これは1cm角程度に切った身をナメロウみたいな味付けの味噌で和えただけのもの。
お手軽で、ナメロウほどズブズブな飲兵衛ツマミにもならず、我が家の定番料理です。

味噌とプリプリの身、染み入るなぁ、日本酒が。素晴らしマッチング。味噌を溶きほぐし、ジワリと身の味が味噌の香りを纏った状態で絡み合う。



タイとイナダの刺身。
墨廼江に、皮目の炙った香りが溶け込み、更に脂が追い打ちをかけ、最後はさらりと消える。
今回のタイは身が厚く脂の乗りもよく絶品なんですけど、それを支えられる、邪魔をしない、引き立たせるスマートさが墨廼江にはありますなぁ。

イナダもさっきまで生きていたもの。プリプリの強い食感なので、そこそこ薄めに切った方が美味しい。
スーパーとかで売ってるイナダにあるような匂いはもちろん皆無でして、この超絶鮮度のイナダは、私的にはお刺身界でかなり上位に入ります。熟成が必要なタイプの味じゃないと思ってますし。
爽やかなイナダの香りが墨廼江に溶けて、魚と墨廼江を味わう真骨頂のような組合せ。



マトウダイのグリル。
一品くらい和な感じじゃないものと合わせる。

マトウダイが癖のない味なので、オリーブやトマトの旨みを十分に吸ってくれてます。そんなふわふわの身に墨廼江が染みこむと、酸味やオイル感が墨廼江自身のアクセントになって新しい飲み物です。飲み物っていうかスープというか。
少々味付けに変化球を使っても、ベースに海のものの香りがあれば、墨廼江は居場所を見つけてくれるような気がしています。




2日目。
変化は少し。ちょっと丸くと言うか柔らかくなった印象。

というか、初日が美味しすぎて結構飲んじゃってまして、2日目は1杯で終了してしまった。悔しいw



海のもの、特に白身魚との相性が良い印象があるのですが、やはりその記憶に間違いはないと。
素晴らしい相性を楽しむことが出来ました。

しかし一度火入れのタイミングが書いてないので分かんないんですが、これってひやおろしなのかどうなのか。まぁ少なくとも夏越しとか秋上がりとかは標榜してもいいのかな。







墨廼江 純米吟醸 山田錦 24BY
墨廼江酒造株式会社
精米歩合 山田錦 55%
アルコール度数 16度以上17度未満


取手市 中村酒店さんで購入。