稲花のあらばしりです。1787と同時に購入。
正式発売されるときは1787ブランドになる予定なんだとか。まだ詳細が決まってなくてラベルもないから、稲花名義の簡易のものとのこと。
こちらも涼冷え程度で開栓。
米の炊いた、そして蒸れた匂い。立ちあがるではなく横たわる感じ。
甘みと後からくる苦辛いコク。かなり舌の上で主張し、残り続ける存在感。
苦甘ねっとり。一歩間違うと飲みたくない味だけど、口当たりのスマートさがそうさせないなかなかのバランス。
温度が上がると重くなってべたつきそうな濃厚さ。キリッと冷やして、あー、ロックもいけるかな?
ということでロックを試す。
少し残る苦味が気になるものの、粘度が減ってサラリと艶が出る。甘さもたっぷり残っているけど、爽やかさの印象が違う。なかなかアタリの飲み方でした。
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2日目。
昨日よりまとまったという印象。個々のパーツはあまり変わってないんだけど、それらの個性が互いに折り合いをつけたなと。
甘苦がうまいなー。もうちょっとだけ甘さが控えてくれると嬉しいんだけどなぁ。これは好みの問題でしょうかね。
多分結構寝かせても熟しそうな気がするから、あんまり焦らず飲もう。
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13日目。
赤茶けた、というのは言い過ぎだけど、ほんのりオレンジの色合い。ヤバいミスったか?と思いきや、濃厚な樽香に近い香りが立ち上る。
キャラメル、ラムレーズン、甘いラムの風情。ほんのりの苦味が甘さに振り回されないように全体をまとめる。それでもまだちょっと甘いかな。これは好みか。
奥さんが、美味しいけどたくさんは飲めないと言うんだけど、なんとなくわかる気がする。
凱陣とか秋鹿とか旭若松とか、近い風情の好きなお酒たちとも何かが違う。あっち側とこっち側と言いますか。
ということで、我が家にとってそこまでの存在感じゃないけど、これからの期待は十分だなぁと思ったり。
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16日目。
ぽてっとしすぎた。ちょっと引っ張り過ぎたかな。
こういう感じにはロックがいいかな。初日のロックも良かったし。
キッと冷えて、少し薄まったことで佇まいがしゃきっとした。この稲花は度数がやや高めだけど、もう少し抑えた位のほうがまとまりがあると感じるから、あんまり原酒にこだわって出さなくてもいいのになぁと思ってしまう。
昭和的ポテサラと合わせる。
マヨネーズと酢の香り、稲花の苦味で、穏やかな懐かしさがある。
日数をかけて飲んでるから、その間に結構いろいろなものと合わせたんですけど、ものすごくこれと合うみたいな感じじゃなくて、それなりに何にでも合う印象。というのも、結構味自体が強い、濃いというより迫り来る感じがあるので、合わせるものに頓着しないって感じでした。
そのせいか、食との相性についてあまり記憶に残ってないなぁ。
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全体を俯瞰した感想は、1787の炎もそうだけど、一歩甘さと強さが出過ぎるのがおしいなぁと感じる。
同じくらい甘いままでもいいんだけど、その分厚みが減ると口への残り方が変わって来るんだけど。
まぁ、そういうお酒はやっぱり数少なくて、贅肉をそぎ落とすという作業が作りを重ねるうちに行われていくんだろうか、と贅肉たっぷりのデブが言ってみる。
味じゃなくて感想が何かに似てるなーと思ったら、三連星の甘さに対して、今回と同じような印象を持ってたのを思い出した次第で。
期待したいからこれからも注視していきたいものでございます。
稲花 純米吟醸 無濾過生原酒 あらばしり 24BY
稲花酒造有限会社
精米歩合 扁平60%
銚子市 酒のたかしまさんで購入。
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