前回飲んだ時、例年のひと夏と違って穏やかでして、やや失恋気味だったんです。
でも半月経ちましたから、きっと大人になったはず、とか思って再度飲んでみます。
冷蔵庫から出してちょっと置いたくらいで開栓。
やっぱりちょっと味のりが遅かったんですね。半月強経って旨味が湧いたですよ。
キリリとした旨味。ほのあまく、でもキレがよく、素晴らしい完成度。
そしてこれだとあたごのまつだなぁとしみじみ感じ入ります。
…
3日目。
落ち着いた旨味に。酸味と甘味が融合し、果実味あふれる旨味に。ブドウ、爽やかな味わい。
常温まで上げても爽やかさは減らない。旨みは濃密になり、新澤さんらしい乳酸の香りも爽やかによく立つ。でも、伯楽星にも普段のあたごのまつにもない果実味あふれる酸味が一貫して印象的。この味が出てくる位まで温度を上げれば、それ以降はどの温度帯でもうまいなぁ。
初年度のひと夏の恋が、今回の雰囲気で飲んでるんですよね。出荷されてすぐのを買ってるはずですけど。なので、その印象がどうしても残り続けてるんです。
でもまぁちょっと置けばこれくらいの味のりになってくれるんですねぇ。
しかし振り返ると伯楽星に近い佇まいは、伯楽星のものというより新澤醸造店さんの根底なんですね。そこにどれくらい味を乗せるか、甘みを乗せるか、香りを乗せるか。そういった味作りをされているんでしょうか、どうなんでしょうか。一度お話を伺ってみたいなぁと思った次第でございます。
写真は前回の流用です。
あたごのまつ 純米吟醸 ひと夏の恋 24BY
株式会社新澤醸造店
精米歩合 55%
取手市 中村酒店さんで購入。
0 件のコメント:
コメントを投稿