2013年8月1日木曜日

ちえびじん 特別純米 雄町 24BY

ちえびじんの雄町です。

お店で最後の2本、蔵元も完売ですって言われると、雄町が得意じゃなくても手が伸びてしまいます。

ここ最近、妙に気になる銘柄のちえびじん。劇的の好みの味かと言われると、一癖が気になって没頭出来ない難しい味。でも気になって杯を重ねる虜っぷり。素直に美味しいとは言いたくない、なんとも悩ましい銘柄でして、それが故に気になるというループ状態。
なので、米違いを順に飲んで確認したくなってしまうわけなんです。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

ねっとりと香る、甘い香り。穏やか、落ち着いたどっしり感。あぁ雄町ですねという風情。
(とか言えるほど、普段は雄町を飲んでないですけど)

でも口に含んだ瞬間はシュワッと弾ける短い刺激が始まりをもっさりさせない。
(雄町って重たくもっさりする印象があるんですよね、個人的に、というか偏見で)

辛味がじわじわとあり、暖かい空気を感じる。辛味といってもいわゆる日本酒で辛口に想像するキレとか刺激的ものではなくて、もっとスパイスのような味わいになるもの。

意外なことに、八反錦やひとめぼれよりもクセがない。雄町といえば重厚さとともに独特の風情がわかりやすく出ると思うんだけど、穏やかで癖が強くない。
(だからそんなに雄町を飲んでないから、偏見前提でございます)

温度が上がると雄町vsちえびじんのせめぎ合う味わい。軽い苦味と、あの漢方系の味わい。納豆のような発酵臭も。


カツオの塩たたき。
ポン酢で食べるよりも強いカツオ味が楽しめるため、肉系の風情となってちえびじんとよく合う。醤油の刺身にはあまり合わなかった記憶だけど、この組み合わせはよかった。


ちえびじんの主張が頭にあるせいか、雄町をそれほど感じることなく完飲。気付いたら四合瓶が空いておりました。

個人的には、美味しかったけど面白さが足りない。というのは、八反錦、ひとめぼれと飲んできて、よくも悪くも穏やかで尖ってないから。えぇ、ただの偏見な気がしますけど。

大変出来が良い、と感じるお酒ではありましたが、雄町ストの人々にはどう映るんだろうなぁ。




ちえびじん 特別純米 雄町 24BY
有限会社中野酒造
精米歩合 備前雄町 60%


印西市 酒のなべだなさんで購入。

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