2013年8月19日月曜日

旭興 吟醸 滓酒 24BY

山水閣を飲んだら旭興が飲みたくなって買ってきました。
選択肢はいくつかあったのですが、旭興のうすにごりは初めてなので期待して買ってみます。

旭興の印象は、とにかく美しい、スマート、端正という記憶なんですが、これにおりが絡んだらどんな感じになるのか。そしてお店では、精米歩合が高いもののおりが多いからちょっと甘く感じるかも、というお話でしたんで、そんなあたりを意識して楽しむでございます。


冷蔵庫からだしてのヒヤヒヤで。
グラスに注ぐと、思ったよりしっかりのおりがあります。

抜栓とともに広がる吟醸香。
鼻に近づけると、甘く濃い香りた立ち上ります。

おりの雰囲気に反して、口に含むとキレよくさっぱり。シンプルな米、酒の旨味のあと、ピリリと絡みが引き締める。
余韻は思ったより短くさっぱり。悪い意味じゃなくて水っぽいような、水におりを溶いたような舌触りも。

舌で転がしてもそれほど味の変化はなく、メロン系の吟醸香が湧き立つ。辛味とともに残るのはほんのりとした苦味。両者で引き占めるからだれないあきない完成度。シンプルな美味しさが楽しめる。

日光の湯葉。
優しい大豆のコクを溶かしよく合う。悪い意味じゃないけど感じる水っぽさを埋めてピタッと会う。

温度が少し上がると膨らみが豊かに。発泡感のない美丈夫、それよりボリュームがあるけど近い方向性。山田錦とは思えないキレの良さが、あの松山三井を思い出させる。まぁ美丈夫のうすにごりが冷蔵庫に入ってるからそう思うんでしょうけど、今日は。



1週間。印象は変わったけど美味しさは変わらないなぁ。

ピリリとした感じはなくなり穏やかになったものの、爽やかさの印象は変わらない。舌触りは優しくなり、強いて言うなら、味がひとつにまとまったという印象で、刺激もなくツルツル。おりから滲み出る旨みのおかげで、口の中はあふれるジューシーさ。

ダレることなく、爽やかさを保ったまま。初日のメロンの印象より、今はマスカットを濃厚にした芳醇な旨味を感じる。あぁ、酸味が弱いカルピスのような印象も。

日数が美味しくしたとは言えないけど、ダレることなく踏みとどまるあたり、酒質の高さが伺えます。



旭興の美しさは、おりがあっても変わりません。嫌な感じがない、という印象が強く残るんですよね。もちろん美味しさは十分な前提の上でなんですけど。

近場で買えるようにならないかなぁ。





旭興 吟醸 滓酒 24BY
渡邉酒造株式会社
精米歩合 山田錦 37%/47.9%, 43%/52.1%
酸度 1.3
アミノ酸度 0.8
日本酒度 +4
アルコール度数 15度

水戸市 地酒蔵きなせさんで購入。

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