こういう企画物というと失礼な言い方ですが、まぁとにかくふーんって感じだったんです。
とは言え、よくよくどちらの蔵元さんが醸してるのかなと見てみると、なんと旭興を醸す渡邊酒造さんじゃないですか。おとなりの大田原市ですから、なるほどということなんですね。
ということで頂いてみます。
きっちり雪冷えといった温度で開栓。
ほとんど香りは立ち上がらない。
口に含むと固い印象ながらも米の旨みがジュッと舌の上で広がり、ピリリとした辛味を残して喉に落ちていきます。
雄町らしい一癖ある苦味が、味を単調にさせず、そして米の甘みを前面に出させないといった感じ。吟醸造りらしい透明感溢れるキレはあっても、料理、上品な和食に合わせることを前提としているから吟醸香は控えめ。静かなお酒とでも言いましょうか、食中酒としてのバランスの良さに感動です。
旭興よりも一歩控えめな味わい、でも旭興と同じ系譜の美しさはたっぷり味わえて、なかなか面白い一本でございました。ただ値段がなー。こいうものはしょうがないんでしょうけど。
山水閣 純米吟醸
渡邊酒造株式会社
精米歩合 雄町 50%
酸度 1.8
日本酒度 +1
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