2013年9月10日火曜日

澤の花 純米吟醸 満ち月 24BY

2013年の冷卸第3弾は、澤の花でございます。例年、澤の花の季節ものは夏酒しか買ってなかったんですが、試飲させてもらうとなんともまぁ美味しいじゃないですか。
今年からスペックも上がり純米吟醸になったおかげで、長野酒らしい癖があまり強く出てきていないからなんでしょうか。

ということで、じっくりお家でお試しでございます。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

冷えも相まって、それほど強くない揺蕩う香り。
でも長野酒の香りだなぁ。青く、固く、でもプンとかおる米の香り。

口当たりはなめらか。雑味がなく、つるりと喉までおち、キレの良い酸味が同時に通り抜ける。
長野っぽい苦味が薄く、その片鱗を覗かせるに留める。青く美味い。

ラム肉団子クミン風味と合わせる。
非常によく合う。脂/油をキリッと流し、肉の香りと青さが絡み合う。肉、ラム肉に合うのは予想通りだけど、それ以上にクミンの癖との相性が良い。肉にも香辛料にも負けない味太さがベースにあるから、酸味があってもケンカするに至らないんだろなぁ。



2日目。
昨日より香りが強い。
味も濃くなり、旨みたっぷりになった。素晴らしい変化。昨日も美味しかったけど、今日はもっと美味しい。

山仙さんのごぼうさつま揚げ。
普通に美味しいけど、ベストマッチと言うほどではない。やっぱり山の物のほうが合うんだなぁと実感する。

マトンビリヤニのマトン。
羊の匂いが目立つようになるんだけど、それを力強く流し、後味にスパイスと一緒に混沌と混じり合った旨み。思いの外、中々のマッチング。奥さんはそんなでもないって言うから、好みに依る部分が大きい組合せのようです。



3日目。
といってももうグラス一杯しか残ってない。美味しかった。
味も香りも、昨日からの変化はあまり感じない。口当たりは軽く飲めて、でも味には芯がある、山の清流のような佇まいとでも申しましょうか。



澤の花とは出会って6,7年なんですが、ほんとここ1,2年の酒質向上がめざましいと感じます。
どこかというか後味にあったちょっと野暮ったく感じる苦味が、とても良いアクセントへと変わったなぁと。元々の酒質がキレイだっただけに、この後味の変化が非常に好印象なんです。えぇ、上から目線全開で誠に申し訳ありません。






澤の花 純米吟醸 満ち月 24BY
伴野酒造株式会社
精米歩合 ひとごこち 55%
アルコール度数 17度


取手市 中村酒店さんで購入。

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