我が家でも早々に購入して楽しませて頂いておりますが、そんな新作を引っさげて蔵元がソムリエをしてくれるというイベントがありまして、そりゃ行かねばいけませんということなんです。
目黒は夢酒SanMAさん。気仙沼のお魚と鎌倉の野菜が楽しめるお店でございます。
店内、至る所にイベントの告知。
(奄美大島自体はさんご礁の島じゃないですけどと突っ込みたいところですが)
蔵元手書きのメニュー。
拙者、今回大きなミスを3つしてまして、1つがこのメニューを貰って帰るのを忘れたということ。
(´・ω・`)ショボーン
友人と2人でおじゃましたんですが、まぁ2人ならカウンターもあるだろうということで予約をしないという暴挙でして、ちょっと出遅れた19時半頃についたら満席というトラップ。えぇ、準備が行き届かない子でございます。
これが2つ目の大失態(´・ω・`)ショボーン
でもですね、富田さんに会いに来ましたと伝えると、お店の方が立ち飲みでよければと入り口にスペースを作って頂き、なんとも残念な客に大変やさしいサービスをして頂きました。
ウェルカムドリンクは龍宮生姜スパークリング。
家でも試してますが、本当の味を確認なわけです。
うん、美味いなぁ。我が家は元々漬け込みをしようかと思って新生姜で試したのですが、それよりもぴりりとした刺激が強い。そして龍宮は意外と薄め。
蔵元が瓶に作ってあるのを注いでくださったんですが、炭酸もキツメのままキリリと冷えてる。
ということは、ちょっと多めに瓶で作って、氷を使わず冷やしたほうがピリリとキリリが相まってよろしいということですなぁ。
グラスには少しの氷でして、ほんのり薄まっていく変化を楽しむ程度。最後までくっきりした味を楽しめました。
立ち飲みでアテがないのをかわいそうと思ってくださったのか、徳南製糖さんの生黒糖を頂く。
友人は生黒糖で飲む龍宮は初体験で、めくるめく食感と甘みとミネラルに完全にヤラれておりました。そうじゃろそうじゃろ。
続いてはお馴染みの龍宮ドライモヒート。
蔵元が、濃い目に作ったよって持ってきてくださいましたが、いやはやなんとも、これまでのモヒートより美味い、というか完成度が高い。あれですね、ここにきてレシピが完成したということでしょうか。あまりの美味しさにお代わりしてしまいました。
ちなみにミントも島のものを持ってきてくださったとのことで、我が家のスペアミントよりもミント感が強く青さが薄い気がします。風味の違いは風土の違いでござるなぁ。
お店の方とこのモヒートについて話してたら、確実に美味しく作るならミントを漬け込むといいよと。やっぱりそうですか。我が家のミントが元気なうちに、ちょっと作ってみようかなと。
席が空いたので、料理のオーダーと共に本日の主役である美山錦をロックで。そして途中から加水してゆるゆると水割り。
感想は先日書いたときと変わらず、米の味が来て、黒糖の味が残るという新しい黒糖焼酎の佇まい。
そんな主役の美山錦、友人の分の四合瓶を購入してあったのでこの場で渡したんですね。
そしたら蔵元に一筆入れてもらうという龍宮好きには羨ましさ満載の出来事。
全く考えてなかったなぁ。それなら僕も持ってきたのに。我が家の一升瓶を。
蔵元特製、鶏もも肉と冬瓜の煮物。冬瓜の水分だけで煮ていて、いやもう絶品の出汁。
赤坂のまるしげさんで頂いた冬瓜は豚軟骨だったのですが、鶏の今回はそれに比べて冬瓜の味が強く出るよりやさしい味わいで、細身の繊細な美山錦とのバランスがたまらんですよ。
締めに頼もうと思ってたけど、空腹に負けて速攻お願いした油そーめん。
前回よりちょっと太めのそーめん。この柔らかさも美味しい。細めのものより出汁を含むため、全体的に主張が柔らかくなってる。
そしてやっぱりキビナゴの味。我が家はとても美味しい鰯の生干しで作るんですが、もちろん美味しいけど繊細に欠けるんですよね。キビナゴすごい。
蔵元料理以外にも、夢酒SanMAのお料理をいろいろと。
鎌倉野菜のテリーヌ。野菜味が濃くてとても美味しかった。ソースも美味しいんだけど、野菜味だけで満足するクオリティ。
鎌倉野菜と自家製ベーコンのピッツァ。タコと新ジャガの唐揚げ。気仙沼産タコと水なすのカルパッチョ。などなど。
いずれも美味しかったですが、特に水なすとタコの組合せは白眉でした。食感の違いと甘さと潮味のコントラスト。
だらだら飲むようの肴。
結構キツメの味なわけでして、焼酎よりも日本酒に向いたモノたちなんですよ。
でもそんなことをものともせず包み込む龍宮の懐深さ。いずれの珍味と合わせても、新しい味の出会いになるのがよく判りました。相手を選びませんねぇ。
閉店間際。締めに頂いたのは古酒かめ仕込み。
樽貯蔵の5年熟成で、なんせ量が少ないのでめったにお目にかかれない一本です。
盃に鼻を近づけるまでもなく漂う甘い香り。
紅さんごを飲んだ時に感じたようなミルキーな味わいが奥にあり、でも含み香は妙なフルーティーさを振りまく。パッションフルーツとかそんな印象。
後味は苦く、ガツンと痺れさせて締める。香りから口に含み、舌で転がしている間に感じるキレとはまた一線を画す後味。
後味の苦味と肴をあわせるという不思議な飲み方を体験したわけなんです。
蔵元はソムリエをしつつ、お酒も作りつつ、大変お忙しそうでして、誠にお疲れ様でございます。おかげでファンは大変充実したお酒を頂いた次第でして。
ご挨拶をして、大満足で帰路についたわけなんです。
…が、えぇ、忘れてましたよ。
3つ目の大失態。調子に乗って色々飲んでたら、抹茶のカクテルを頼みそこねてました。
(´・ω・`)ショボーン
抹茶と龍宮のコラボレーション。和のカクテル。
これも蔵元にレシピを聞いてまして、既に我が家では水割り版を試してるんです。それがまたとても美味しく新しく、蔵元が作る本物を飲んでこなきゃいけないと思ってたんですけどねぇ…なんで忘れてたんだろう…
やっぱり、未だにお会いすると緊張して嬉しくなっちゃって、どこか平常心を保てないんですね。
またの機会を楽しみにするとします。
夢酒SanMA
東京都目黒区目黒1-3-14
ホテルウィングインターナショナル目黒1F
03-5496-1104
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