2013年9月18日水曜日

宙狐 純米 山廃原酒 ひやおろし 24BY

2013年の冷卸第4弾は、岡山の宙狐の山廃です。
昨年飲んだ山廃が出会いのお酒ですので、冷卸も山廃を選択ということです。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

立ち香はごく薄い。
ほんのりの苦味が先に来て、甘み、旨みが湧き、ジーンと辛味に変わる。
山廃っぽさはまだ薄く、舌の上でほんのり乳酸の香りがある程度。ただ、味わい自体は層が厚く複雑。甘さも苦味もあり、一癖ある酸味が舌の奥に残る。

少し温度を上げていく。前回の記憶では、常温くらいまで温度を上げたほうが味のりが良かったという記憶があり、これもそのあたりを狙って見る。
乳酸が少し強まり、全体的に厚みを増す印象。常温まで行かなくても、冷えすぎなければ良いという感じでしょうか。



2日目。
トゲトゲしさや苦味が消えて、濃厚でありながらさらりと飲める味に進化。
旭若松らしいという記憶に合致する美味しさ。

おりがらみを飲んだ時も、少し空気に触れさせた方が美味しいと言ってますから、きっと2日目とかエアレーションとの相性が良いということで確定したいところです。あぁ、開けたてでエアレーションすればよかった。


ムール貝の蒸し物。
濃厚な貝の出汁と混じり合い美味い。ガツンとやりあうのがよいなぁ。



たこのカルパッチョと合わせる。
塩気を含んだタコの旨味が溶け込む。キャラメル感がある濃厚な酒質には肉かなと思ってけど、濃厚であるなら魚貝との相性も良いんですね。まぁ肉と合わせてから言えって話ですが。



7日目。
ビターさが増す。冷えすぎてないほうが良いから、涼冷え程度まで上げてみたが、やはり正解ですなぁ。

秋刀魚塩焼きと合わせる。
悪くないけど、肝の苦味がちょっとけんかするかな。肉の方が合うかな。

さんま刺し。
こっちのほうがよいですな。生々しい癖との相性が良い気がする。



結局肉と合わせることなく終わってしまったのですが、それなりに癖のあるものとの相性が良いんじゃないかという気がします。繊細な味だと宙狐が勝っちゃうかなと。

僕は飲まなかったんですが、奥さんは6日目でイマイチになってきたって言ってました。冷え冷えで飲んでるからそういう感想だったのかなと思ってます。7日目でも、常温近くの味はなかなかの美味しさでした。

ちょっと癖のある後味、酸味なので、優等生なお酒ばかりじゃなくて変化球的な感じでお店にあると、そのお店の懐が深く見えるんじゃないかなんて言ってみたり。






宙狐 純米 山廃原酒 ひやおろし 24BY
有限会社田中酒造場
精米歩合 60%
アルコール度数 17度以上18度未満


取手市 中村酒店さんで購入。

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