2013年12月17日火曜日

美丈夫 吟醸 麗 24BY

美丈夫の麗と言えば、我が家では発泡うすにごりの定番酒。最近は人気のせいですぐに売り切れてしまって、昔ほどじゃぶじゃぶ飲めてないんです。

なのですが、実は通年商品の発泡じゃない麗を飲むのは初めてございます。いや、随分昔に飲んでる気もしますが、正確に覚えてない時点で初めましてと思っても差し支えはないでしょう。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

爽やか、落ち着いた香り。発泡しててもしてなくても、この品の良い香りは共通してすうっと立ち昇ります。

口に含むと、瑞々しいとは正にこのこと。柑橘だなぁ。ほんのりの酸味、後味は辛味でも苦味でもなく、端正にスパッとキレて、喉に落とした事実だけが余韻として残る。
舌にはほんのりのと米の味とじんわりとした感触が残り、ついつい次の一口を誘うのです。


牡蠣の天ぷら。
牡蠣のジューシーな旨みが柑橘の香りとよく交じる。油はサラリと流れ、搾ったレモンの酸味に重なる美丈夫の酸味。心地よい。レモンを搾ってるせいもあってマリアージュ的な感じじゃないけど、それでも上手に寄り添う松山三井の地味な優等生っぷりです。

タコ天。
小さめとはいえ鹿島ダコ。濃い味わいの繊維に染み入る美丈夫。良い意味で旨みが強すぎない酒質が心地よい相性。


温度が上がっても寒露と言うに相応しい佇まいのまま。むしろ温度の低さによる苦味が消え美しさ似磨きがかかる。美味いなぁ、素晴らしいなぁ。

でも美丈夫は早飲みの酒質。翌日どうだろうなぁ。



2日目。
予想通り、昨日の清廉な佇まいは消え、やや周囲が解けた舌触り。
決してまずくなったわけじゃないけど、昨日の印象からは格が落ちる。澄んで綺麗な酒質のせいで、その緩さは物足りなさというか、締りのない印象にも感じる。

初日を飲んでなければなんの問題もなく淡く綺麗な美味しさと言えるんだけどなぁ。



3日目。
2日目からの変化は少ない、というかわからない。やや甘味が増したかもしれないし、甘味というよりは柑橘の爽やかさが減った分、メロンのような瓜系の味わいが強くなったということかも。



愛する美丈夫の麗は、発泡の有無に依らず美しい佇まいでございました。

夏酒で感じた早飲みな酒質はやっぱりそうなんですが、夏酒ほど味が抜けたという感じはせず、爽やかさじゃない別の美味しさに変わったと言ってもいいんじゃないでしょうか。

純米信奉者の人にモノ申すわけじゃないですが、この佇まいはアル添の技だと思うんですよね。このお酒でもダメっていうのかなぁ。





美丈夫 吟醸 麗 24BY
有限会社濱川商店
精米歩合 松山三井 55%
アルコール度数 15度以上16度未満


取手市 中村酒店さんで購入。

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