2013年12月11日水曜日

南 純米中取り無濾過 24BY

新緑の頃に飲んだ南の純米中取り無濾過の火入れバージョンです。

もともとコッテリとした旨みがある中取り無濾過の南ですが、夏も越せば更なる美味しさが詰め込まれたはずなのです。本当はもうちょっと早くに飲みたかったのですが、なんやかんや他のお酒を買ってたら遅くなってしまいました。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。

香りはごくごく穏やか。ほとんど感じない。

口に含むとじゅっと焦げたような旨みが走る。
酸というにはほんのりの爽やかさがありつつも、キリッと辛くビターな旨みを濃く感じる。甘みは乳酸に由来する追いかけてくるような甘さ。
余韻は長く、辛味と乳酸の旨みがじっとりと残る。

温度が上がるとをややアルコール感が強くなり、なんだか苦味のような後味になる。
元々このお酒は南のなかでも熟成感に近い濃さがあるんだけど、そしてパンチも強いのだけど、こんな風にアルコール感が立つのはちょっと予想外。進みすぎたのかなぁ。


ローストビーフと合わせる。
もともと今日は肉を食らうから、それに合わせて買ってきたわけなのです。相性自体は悪くないはずなんですが、今日はアルコール感が気になり、相性云々以前によろしくない。

柿と大根のサラダ。
まだやや固めの柿は大根のシャリシャリとも相性良く、甘くなりすぎず滋味は楽しめるから好きなのです。まぁ美味しさを味わうにはもう少し置くべき柿ですが。
柿の甘さはなんとも独特で、日本酒との相性が良い甘味でございます。南の苦味が染み入って、秋だなぁという感覚を強く感じられる組合せ。えぇ、今年は本当に秋がありませんでしたけど。



2日目。
昨日よりも落ち着いたかな。でも奥さん的には前回のようには美味しくないと。

うーん、言いたい気持ちは判りますが、昨日よりもかなり纏まりが出て美味しくなったと思うんだけどなぁ。
でもまぁ確かに温度が上がった際の、濃くなるというより尖るざらつくという印象は、これまでの南にはないものです。



5日目。
更に落ち着いて、尖った感じはなくなった。アルコール感もキツくなくなった。
このところ毎回そうなんですが、書いてて思い出すエアレーターの存在。最初から試せば良かったのに…



ともあれ、芳ばしい南でございました。
色々文句を言ってますが、飲み終えた後の充実度に不満はなく、やっぱり南は美味しいなぁとしみじみしております。もう少しコンスタントに飲んでもいいお酒なんですけどね。何故かスポット的な扱いになってしまいます。






南 純米中取り無濾過生酒 24BY
有限会社南酒造場
精米歩合 松山三井 60%
酸度 1.7
アミノ酸度 1.3
日本酒度 +8.0
アルコール度数 16度以上17度未満


取手市 中村酒店さんで購入。

0 件のコメント:

コメントを投稿