正雪、初めてのうすにごり。
しっかりした味わいの上に綺麗な味のイメージがある正雪だけど、うすにごりは意外やかなり爽やか。ほんのりの酸味が最初から最後まで口の中を引き締める。そのせいかな、さっぱりするのは。
購入後、4時間玄関放置の冷やからスタート。
香りはほんのり。開けてすぐは鼻に抜くとちょっとアルコール感があったものの、数分で柑橘系の香りに。
味わいも爽やか柑橘系。うすにごりの分だけ味のりはいいものの、ふっと旨味が消えていくから重くならない。ほんのり苦味にが残り後味がだれない。
温度が上がってくると味の底に吟醸香が出てくる。
ちなみにアテはおでん。静岡酒だもん、練り物に合うわけですな。
ほぼ常温まで上がるといつもの正雪の濃さが出てくる。ちょっとした苦味と旨味、飲みやすくて深みがある綺麗さ。
鹿島の地ダコと合わせる。地ダコは塩コショウで。コショウの香りと正雪の仄かな苦味が口の中をビシビシと刺激する感じ。タコの潮の香りとよく合うし、旨味を補い合う。
平目の縁側、即席の漬けと合わす。みりんの甘みと酒の甘みが交じり合って一体化する。熟成させた平目の縁側の旨味に、米の旨味が絡み取られる。口いっぱいに旨味が増幅される感じ。
いろいろ合わせてみて思うが、正雪を単体で飲んだ時の旨味ほど何かと合わせた時の旨味が強くない、強くないというか下支えになる。もう少し主張が強い酒だと思ってたけど、意外と常飲酒に向いているのかもしれないなぁ。
主張が強いものを食べて口中がビシビシしている時に飲むと、じんわりと優しい。
意外なほどにいろいろな面を持っていることを再確認できる、うすにごりの妙でしょうかね。美味しいことは知っていたけど、それ以上に知ろうとしなくてごめんなさいということで。
正雪 純米吟醸 うすにごり生 24BY
株式会社金沢川酒造場
精米歩合 50%
酸度 1.2
日本酒度 +1
取手市 中村酒店さんで購入。
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