墨廼江も新酒。墨廼江の新酒はBY1のイメージが強いのだけど、今年は特純でスタート。
震災以降、年々味がのってきている気がする。もちろん美味しいのだけど、墨廼江の端正な感じがちょっとずつ無くなっていっている気もしてしまう。
新酒でこの味のりだと、夏ごろにはさぞ芳醇だろうなぁ。
あ、美味しいんですよ。後味はあぁ墨廼江だなぁと感じる味ですし。ただ、アタックがちょっと強く感じてしまうのですよ。
一見(なのか一飲)すると薄くね?ってくらいの端正なイメージが特徴だったと思ってるので、ちょっと旨味に迎合しちゃいないかと思ってしまう。
いや、何度もいいますけど、美味しいですよ。
今日は玄関放置の冷やからスタート。いつもの墨廼江よりも酸味を感じる。甘みは上述の通り。だんだんこなれてるくるのは空気に触れたせいですかね。
後味はいつもの墨廼江。さらっと消えて仄かに酸を残す。
徐々に温度が上がるにつれて味が更に乗ってくる。美味しいんだけどなぁ。昔の墨廼江を思い出すと今のは旨すぎるというか、いや別に昔が旨味が足りなかった訳じゃないんですけど。軽く、キレイで旨いという絶妙なバランスは墨廼江しかなかったと言いますか。なんだろうなぁ、もどかしい。いや、何度でも言いますけど美味しいんですよ。
もう少し常温に近づいてくると、辛味が出てきて一転切れ味がよくなり、旨味の濃厚さが少しおとなしくなる。その代わりなのか、後味にも辛味が残り主張が出てくる。
平目の刺身と合わせる。寒平目の旨味と濃くなった旨味が交じり合って、残るのは墨廼江の爽やかさ。いつもながら海のものとの相性は素晴らしい。特に白身だなぁ。そこは昔から変わらない。
というか、今日はすごくいい平目を入手したらか墨廼江指名買いなんですけどね。
なんだろう、すごく美味しかったし、キレイで美しくて言うことないんだけど、ちょっと愚痴めいてしまって申し訳ないですよ。(´・ω・`)ショボーン
…
さて二日目。玄関放置で一日寝かす。
以外というかなんというか、墨廼江を寝かせる発想は今までなかったんだけど、たった一日はいえ日を跨いだらなにこれ。尋常じゃない味のり。旨味、甘み、コク、キャラメル?
今までこの旨味に気づいてなかったのは単に一日で飲みきってたのか、こんなふうに味のりしなかったのか。
いやーうまい。墨廼江の印象じゃないけど旨い。
古さというか、艶のある旨味が出てきている。なんだろうなぁ、こういう味が出てくるお酒とは思ってなかったけど、これはもともとそうなのか、最近そうなのか。
もしかしてお燗してもいいんじゃないかと思ってしまう旨味。
鹿島の地ダコを、唐辛子を漬け込んだオリーブオイル、バルサミコ酢、海塩で和える。二日目のこの墨廼江にはこれくらいの濃さにも負けない濃厚さが。
墨廼江 特別純米 本生 24BY
墨廼江酒造株式会社
精米歩合 60%
取手市 中村酒店さんで購入。
0 件のコメント:
コメントを投稿