オール宮城の墨廼江。
蔵の華も最近よく目にするようになったけど、実はお米の特徴はよくわかってない。こういうスッキリというか甘みがしつこくないタイプのお米なのかな?伯楽星の純米吟醸が去年から蔵の華になったし。
玄関放置の冷や冷やからスタート。
まだ冷えすぎてちょっと嫌な苦味が出るし、ほとんど香らない。吟醸香は香るより味にとけこむ感じ。味わいの濃さに対して切れ味がよい後味。舌で転がすとじゅわっと甘みが湧く。
温度がおちついてくると苦味が旨みの分だけになり、後味もよりさっぱりに。
旨みは結構あるのにさらさらみずみずしい。水っぽくなくて、でもゆるゆる優しい味で主張が強くない。
四川麻婆豆腐と合わせる。刺激を洗い流して、旨みを残す。めっちゃ合うなぁ。鳳凰美田の中華の合い方と違ってキリッと流す。最近鳳凰美田で中華っぽいもの食べたから対比が面白い。
平目と合わせる。平目が旨みを足す。中華とは全く別の合い方をする。タコと合わせる。滋味とコメの苦味がよく合う。
墨廼江は海のものとよく合うと思ってました。もちろん今回もよく合ってたんだけど、それ以上に辛いもの、中華とかエスニックなものにもよく合う。多分タイ料理とかの酸味+辛いなんかはもっといいかも。以前より濃くなったとはいえ、まだまだ端正な味わいですから、辛味を流すという役割がピタッとハマるといいますか。
口の中で吟醸香の優しい甘みと香りが全体をまとめる。鳳凰美田のリッチ吟醸とはまた別の吟醸の在り方だなぁ。
忘れてた。エアレーターがいいはずなんだ、墨廼江は。
いやーたまらん、艶が出る、艶が出す仄かな酸味。雑味ゼロ。空気をまとって花開いたというよりは、ギリギリまで周囲の殻をそぎ落とすことで表面がすべすべになって、そんで結果中身が滲み出たというか。うまいなあー。
アタックがとても優しくなる。旨みの苦みまでなくなって、ほんと米旨の水。喉を通って軽くカッとアルコール、というか、吟醸香がほんのり鼻に抜けて酒だとわかる。
面白いことに、これほどまで色々削ぎ落とされて綺麗になったのに、後味はエアレーターを使わない時よりも豊潤になったということ。苦味になる旨味がなくなると物足りなくなるかと思いきや、その旨味を補う甘みの旨味が湧いて出てる。
エアレーターは、通して効果がないというか悪くなることってあまりないと思ってますけど、ここまで効果があるのも久しぶりで面白い。まぁ利き酒する人がずずずってやるやつと一緒ですからねぇ。
いやー、エアレーター効果もあって久しぶりに一晩一升飲みをしてしまった。あ、奥さんと二人でデスヨ。でも翌朝が全く辛くない。良酒は翌日に残らないなぁ。
墨廼江 純米吟醸 蔵の華 24BY
墨廼江酒造株式会社
精米歩合 蔵の華 55%
取手市 中村酒店さんで購入。
こちらにもお邪魔致します(_ _ )>
返信削除当家も購入しましたよ! >墨廼江 蔵の華
早速味わってみましたが、仰る様に瑞々しい飲み口に、
穏やかな香りと矯味(雑味)で、食中でも料理との相性が抜群です。
あと、当家でもエアレータ導入、上院(かみさん)下院(当方)一致で可決しました(笑汗)
エアレーター楽しいですよ。ワインに対してほど万能には使えないですけど、雑味を感じるとか固い時には結構面白い効果がありますねー。
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