2013年11月9日土曜日

来福 純米 活性にごり酒 24BY

来福さんの活性にごりです。こんな時期に珍しい。

なんでももっと活性したお酒を目指してたらしいんですが、思ったほどそうならなかったんだとか。なので公式には商品案内が出てないらしくて、試飲会等でこの内容を気にいった酒販店だけが取り扱ってるものなんだそうです。

なので活性と書いてあってもかなり弱いとのこと。代わりににごり成分はたっぷりで、蔵元曰くバナナジュースですよと。なので食中よりは食前食後かなという話ですが、まぁともかく飲んでみます。


一応ポンっといかないように、よーく冷やして落ち着かせてから開栓。
プシュッとする程度。

香りはゆるゆると米の香り。にごり酒のあの香り。

口に含むと軽い発泡感、米由来が判る、でも爽やかな濁りの味。
ヨーグルトのような酸味が心地よく、数字や見た目ほど甘さは感じない。
確かにバナナと言いたい気持ちは分かるんだけど、バナナで想像する印象よりももっと爽やかで、もったりせず飲み進む。


これは食中でも大丈夫ということで、サルエビのアヒージョと合わせる。
オリーブオイルとニンニクの香りを、米の粉が抱き込んで非常に美味い。濃厚なものとの相性はたまりませんな。

立て続けに3杯。濁りなのにサクサクと飲み進めてしまった。いやぁ、これは相当いいお酒でございます。蔵元がどの辺りを狙って、そして外したのか、ということはありますけど、それはともかくこのお酒自体の美味しさは評価が高いものです。えぇ、活性って瓶に書かなきゃ満点でしょうかw



7日目。
予想外に間が開いてしまった。さすがに発泡感はプシュッとした感じに落ち着いた。けどピチピチ感は健在で、濁りを軽く締める。
オリが多いこともあってか、味の変化は極々少ない。強いて言うなら少しだけ甘みがましたかもしれないですが、これは発泡感の違いに起因するだけかも。

だれた感じは全くなく、ハイクオリティのまま、1週間が終了。

下館の天貝酒店さんで買えるタンクから直詰めしてくれる生酒と同じように、キリッとした後味が在ると濃厚なアテいらずの酒が心地よい食中酒に変わるから面白い。ましてや濁り、面白い。



いくら飲兵衛夫婦の2人でも、最近は一升瓶を1日で飲み切ることはなかなかできないわけでして、必然的に発泡系は四合瓶が主流となるわけです。まぁそもそも一升瓶の発泡系は少ないですけど。

ともかく、発泡系のお酒は発泡感が抜けた時には残念になることが多いのですが、まぁそりゃそうで当たり前なんですが、これはそんなこともなく。
そもそも発泡感に依拠する味の割合がそれほど大きくないからでしょうね。しっかりと骨格があって、でも泡で爽やかにするだけじゃなくて本質的に爽やか濁りですし。

狙いと外れたとは聞いてますが、どうしてどうして、これは是非定番にして頂きたい良酒でございました。




写真のラップは自宅で巻いたものです。最近ラベルをガリッとやっちゃうことが多くて…


来福 純米 活性にごり酒 24BY
来福酒造株式会社
精米歩合 五百万石 59%
酸度 2.1
日本酒度 -14
アルコール度数 15度


取手市 中村酒店さんで購入。

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