愛する南、毎年恒例の中取りです。無濾過の南はいつもより骨太濃厚。さらに中取りと来れば旨味も品格もたっぷり。そして今年のは例年に増して濃厚な気がします。
冷蔵庫から出してちょっと置いて開栓。
香りは、立ち上りの勢いが強いわけじゃないけど、香り自体は結構強め。濃い米の香りに芳ばしさもあります。
口に含むと、樽香のような香ばしさ、キャラメル系のコクと苦味。なんだか妙に熟成したお酒みたいなんですけど。
舌の上でふくらませると、リンゴ?のような爽やかさも。濃厚さは蜜ような感じでも、しつこくなり過ぎないのは松山三井だからかな。どこか最後は綺麗なまま。
普段の南は、この綺麗な感じが先に来て、その奥に味わいがあるって印象だったんだけど、これは旨味が全面に出てくるし、いつもより随分旨味が複雑で色とりどりといった感じ。
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二日目。
空気に触れてか、益々の熟成感。これが今年のお酒とはって、秋鹿を思い出す。
南は高知のお酒の中では味わいがあるタイプと思ってました。それでも、淡麗という言葉に代表されるキレとはまた違う高知酒ならではの軽やかさがあって、そのバランスが味の大きな特徴だったと思ってます。
この一本は、そのキレを上回る芳醇さ。いつ寝かしたんですかと。
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一日開けて四日目。
熟成感は止まって安定した感じがある。温度が低いままで飲んでるのに、香りも立つし旨みもずっしり。
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せっかくなので1週間。
普段の南には合わせようと思わない、ガッツリ牛肉と共に。
肉の脂をサラッと流す効果に加えて、口に残る肉汁と南の混じった濃厚な風味。お酒もお肉も二度美味しい。
開栓から1週間引っ張ったけど、全くダレないし、キリッとした風情のまま濃厚豊潤で終わりました。
この感じが続くのなら、南の購入率が上がりそうです。我が家的には、凱陣、秋鹿、王祿あたりに代表される濃厚爽やか系は貴重な銘柄ですから。
南 純米中取り無濾過生酒 24BY
有限会社南酒造場
精米歩合 松山三井 60%
酸度 1.7
アミノ酸度 1.3
日本酒度 8.0
取手市 中村酒店さんで購入。
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