2014年2月23日日曜日

津島屋 純米 外伝 父なるライン 25BY

津島屋さん、試飲はさせてもらってますが、一本ちゃんと飲むのはこれが初めてです。ワイン酵母で醸された、純米 外伝 父なるラインです。
えぇ、初めてなのにかなりマニアックなものからなのです。

外伝とあるとおり、通常のラインナップとは色々と趣を異にしております。11度の低アルコール、ワイン酵母。順番としては逆ですかね、ワイン酵母だから低アルコール。

ワイン酵母の日本酒は、昨今色々な蔵元で醸されていますけど、我が家は鳳凰美田のWINE CELLが最初。日本酒だけど決定的に普段と異なる香りが面白く不思議な一本だったのを記憶しています。さて、津島屋さんの場合はどうでしょうか。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。よーく冷やしたけど、まだボシュっと気持ち良い音。

甘酸っぱい香り。微発泡のおかげでふつふつと。

軽く弾ける舌触りの後、甘酸っぱく舌を刺激する。いやいや、ほんと甘酸っぱい。そのまま喉まで酸味が駆け抜けていく。心地良い。癖になる。杏や梅のように、ちゃんと酸っぱさが前に出る。

甘酸っぱい日本酒と言えば栃木の仙禽さんが名を売ったわけですが、「甘酸っぱい様」ではなくてこれは本当に甘酸っぱい。おねえちゃんをきゃふきゃふ言わせられるお酒ランキングの上位でございます。



2日目。
ピチピチ感が収まった以外、ほとんど変わらず。でもピチピチがなくなると、やや水の感じが出てくる気もする。悪い意味ではなく、食前酒から食中酒へと変わったという感じでしょうか。まぁまだこの甘酸っぱさは食中というよりもデザート感が強いですが。


スパイスな食べ物たちと。
なかなか良い相性。酸味と甘味がよく混じり合う。パズルのピースがハマるようにピタッとくる瞬間がたまにあるのが意外。



6日目。
少しのピチピチが残ってる。それ以上に甘酸っぱさが心地よさを維持している。



これは一升瓶で買えばよかったかなぁというくらい、面白く美味しい一本。日本酒なのか何なのかって風情は、本当にお米が原料ですかと思う別の形でもあります。

ちなみに一升瓶は薄にごりじゃないんですよね。その差はどうなのかなぁ、よりクリアな酸味が出るならそれはそれで美味しそうな気がします。






津島屋 純米 外伝 父なるライン 25BY
御代桜醸造株式会社
精米歩合 美山錦 60%
アルコール度数 11度


取手市 中村酒店さんで購入。

2 件のコメント:

  1. 連投にて失礼を致します。

    津島屋は、最初に入荷した時に試飲させていただいたのですが、正直「ムグっ?(首を捻る動作)」という印象でした。
    あまりポジティブな個性が無いという印象が、この銘柄でいきなり払拭された感があります。

    鳳凰美田は、まだ「美田らしさ」がはっきり出てた様に思いますが、津島屋版は酸の成分(共生する乳酸菌の違い?)や
    香りが、ワインを髣髴とさせられます。
    長野の「十九」も「シードル酵母」使った銘柄を出してましたが、こちらも酸の具合や香りが違い、面白いなと印象に残ってます。

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    1. 僕も試飲させてもらった時は、良いお酒だけどそこまでグッと来るものはなかったんですよね。特に吟醸香の振りまき方なんかは、もうちょっと古いというか使い古された印象もあって、一昔前に流行ったなぁなんて思ってました。
      なんですが、我が家も奥さんがこれを試飲して即お買い上げ(というか取り置き)でして、これはなかなかの一本だったなぁと同感です。
      十九は未飲なのですが、リンゴの長野県的には、シードル酵母というのはブランディングとしてもとても好感度が高いですね。こんど試してみたいものです。

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