2014年3月1日土曜日

外飲みメモ:惣誉・隆・乾坤一・新政・王祿・澤屋まつもと@銀座 君嶋屋さん

日本酒好きな友人が来日してるので、美味しい日本酒を飲んでもらおうと、銀座君嶋屋さんにおじゃましてきました。


まずは情熱シリーズの飲み比べ。

フルボディの惣誉、ミディアムボディの隆、ドライな乾坤一。素敵なラインナップです。

惣誉。
随分久しぶりに飲みましたが、こんなに濃かったっけってくらいの充実のコクと甘み。空気に触れさせて時間を置くと、カカオなビターでより奥深い味わい。

隆。
これも随分久しぶりの銘柄ですが、この中ではある意味優等生で万人向けの味。でも含み香にあるスパイシーさが蔵の個性を主張して心地よい。

乾坤一。
これまでの2つに比べると軽くてドライ。と言っても物足りないなんてことはなく、トラディショナルな日本酒の雰囲気をまといつつ、キリッと締める後味の心地よさは癖になります。

今回の3本はバリエーションもクオリティもすごく良かったなぁ。素敵。



ちょっと変化球で珍しいタイプのお酒を。
新政の貴醸酒、茜孔雀を。

オーク樽の香りがキツすぎず、貴醸酒の甘さを上手に抑えている絶妙の色付け具合です。とは言っても貴醸酒ですからしっかり甘く感じるのですが、元々が多分かなりドライに造ってあるのでしょうか、ぼやけた感じとか甘ったるい感じは全くありません。甘酸っぱさとチョコ系のコクと、花の蜜のような香りと、なんでしょうかこの詰め込みっぷりはという充実度です。

最早日本酒って言っても信じてもらえない味でございます。クラッシュアイスでまったりとか、そんな飲み方をしたくなる奥深い味でした。




澤屋まつもとのスパークリング。
アタックの膨らみと対比するような発泡感と軽い後味、ドライと言ってしまうには清楚な印象が強く感じられます。クイクイ飲めて危険ですなぁ。


王祿、超王祿。
いやぁ、やっぱり王祿には全面降伏です。こんなに旨い酒があるなんてという、ものすごく奥行きがある味。やや苦くてパンチがありすぎるかなと思ったのですが、友人が眼の色を変えて絶賛してくれたのには、オススメした甲斐がありました。

長い余韻、快感がもうもう長く続くのです。




ワイングラスで飲むのは、香りの楽しみが一段と増えてやっぱりいいなぁとしみじみ。



二人で6杯、結構な時間を過ごしてしまい、非常に申し訳ない次第なのですが、美味しいんだからしょうがない、のかなぁ。

それにしても、普段それほど日本酒、特にこのクオリティのものを入手できる環境にない友人には、ちょっと悪い味を教えてしまったのかどうなのか。まぁあれですよ、酒飲みにまた日本に来てくれればいいんですよ。


銀座君嶋屋
東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル1F
03-5159-6880

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