墨廼江の限定酒、中垂れです。
僕は2010年の9月にこのお酒を初めて飲んでまして、墨廼江にしては墨廼江らしさは残しても濃厚な味わい故に、リッチ墨廼江として記憶にあるお酒です。
震災前の墨廼江なので、墨廼江に対する前提が今よりもシャープというか華麗というか、まぁそんな印象が強かった頃だからのコメントなのです。
↑墨廼江言い過ぎ。
ちなみに当時は酒門の会限定のお酒だったのですが、最近それが外れたんだとか。嬉しい限りでございます。
そんなわけで冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
澄んだ香り。細くやや甘く、昔の印象が蘇ります。
口に含むと、あぁ懐かしいこの感触。なめらかすぎる舌触り、とろとろ。昔の印象と変わりません。ちょっとまだ冷えすぎのせいか、甘味は思ったより控えめで、米の香りがジュワッとする程度。
それでも、綺麗さに対して味の濃さが際立ちます。それもベタッとした濃さじゃなくてトロトロぷるんとした舌触りのまま。年始に飲んだ吟星四十も存分にキレイさを印象付ける味でしたが、太さが違うのが面白い。中垂れはぽてっとぷるっと、キレイでもエロいんですよ。
常温くらいまで上がるとメロン、いやマスカット系の香りが伸び、後味にはほんのりとキレの良い辛味も。甘辛バランスよく、冷えが収まったくらいがたまらない。熟したメロンとかで感じる舌を刺激するようなピリピリ感が心地よく響きます。甘辛混合の美味しさですなぁ。
ローストビーフ。
常温近くの甘味が湧いた温度だとよく交じる。もう少し冷たい頃はとぶつかるかな。
自家製の夫妻肺片。
辛さに交じると酒の旨みが一層よく判ります。食べ物のためのお酒ではなく、これが主役になるなぁと。
気がついたら一升空いていました。
うーん、なんだろう、一升瓶飲めちゃうなって思いながら飲むならまだしも、気付いたら空いてるって本当に始末が悪い。美しくて美味すぎるんですよ、ほんと。
墨廼江 純米吟醸 中垂れ 25BY
墨廼江酒造株式会社
精米歩合 50%
アルコール度数 16度
取手市 中村酒店さんで購入。
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