ちょっと前に銀座の君嶋屋さんで試飲して美味しかった超王祿。その時は生詰でしたが本生を見つけたので購入してみました。
生詰の記事:
外飲みメモ:惣誉・隆・乾坤一・新政・王祿・澤屋まつもと@銀座 君嶋屋さん
超王祿。以前は超辛純米として販売されてたもので、2013年6月に名前が変わったそうです。
この辺りの話は、王祿酒造さんのHPに書いてあります。
ちなみに昨年の春は、超辛純米時代の新酒を飲んでます。
王祿 超辛純米 無濾過生原酒 春季限定出荷 24BY
王祿って、全量瓶貯蔵で蔵元で熟成させて、飲み頃になったら出荷するって聞いたことがあります。だからこの本生もBYが書いてないからいつののなのかよくわからない。24BYなのかなー、新酒なのかなー。超辛純米の頃は限定出荷で新酒って書いてあるから、スタンダードなランクのこのお酒は新酒じゃないかなー。
余談ですが、日本酒の製造年月って微妙な内容だなぁと思ってます。この表示は酒税法で義務付けられているものですが、蔵から出荷する、つまり製品ですよとなった時点の年月なのです。なのでBYとも関係ないし、当然絞った年月でもないわけです。
農作物から作るものですから、当然その年毎に出来栄えも変わってきて然るべき。その差を見せない技術(造りとか熟成とかブレンドとか)もあるでしょうし、毎年違う味として出す個性もあると思うんですよね。それは消費者にとってもお酒を楽しむ大きな要素だと思いますから、国酒だなんだ言うなら、もう少し酒の価値を正しく伝えることにも目を配ればいいのにと思っています。まぁあのややこしいフランスのワインの法律とかがいいとは言いませんけど、あのおかげでビンテージを楽しむということの価値に裏付けがなされてるとも思うんですよね。
閑話休題。
まぁともあれ開栓です。
濃い香り。香ばしさを含む、濃くても凛とした香り。
濃いなぁ。ふっと甘さが顔を出すけど、すっと鎮まりビターさが余韻。超辛純米の頃から思ってますが、ビシビシ刺激が来るから辛口だねぇって感想になるのですが、旨みもたっぷりの濃醇な味わいは辛口って言葉が不向きな気もしてしまいます。まぁこれって淡麗辛口ってコマーシャルに毒されてるわけですが。そういう意味でも、辛口ではなくて王祿を超えていくという「超」というブランディングは好感が高いと感じます。
舌の上では酸味が主張し、甘酸っぱいから甘さの味だけ抜いたという感じかな。甘酸っぱい雰囲気は残ってるんだけどなあ。香りにだけあるのかな?
稚鮎ポン酢。
鮎の苦味と王録の苦味の組み合わせが素晴らしい。王録の味の強さは魚を選ぶ印象があるけど、川魚は良いのかも。まぁこれは海産ですがなにか。
鶏バジル
いいですなー。脂と油とバジルの香りがザクッとまとめられる。
肉と王録は安心と信頼。
温度が上がると甘味が滲むけど、それでも甘いという印象にはならない。旨みが豊かになり、味の一体感が増す。常温まで上げなくてもいいけど、涼冷え程度が一番好みでした。
ぎゅっと旨みが詰まった塊が、口の中で解けて溢れかえるという一連の波が心地よい。
美味いなぁ、やっぱり。
超王祿 純米 無濾過 本生
王祿酒造有限会社
精米歩合 60%
アルコール度数 15.5%
つくば市 たがみ酒店さんで購入。
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