半年くらい前に、神田の日本酒バル 酒趣さんで飲んだ凱陣。同じものを四合瓶で頂きます。
この時は米違いの赤磐雄町も直前に飲んでて、美味しいけどもったいない、もっと寝かしたいという印象があったのですが、半年経つとどうなってるのでしょうか。
玄関放置の冷や冷やで開栓。
樽酒のような香ばしい香り。半年前も熟成感のようなものは感じてますから、ここまでは大きな違いはないかな?
口に入れた途端に舌を刺激するピチピチ感。発泡してるわけじゃないけどこの感じは無濾過だったり生酒だとちょくちょくある風味なんですが、それらの中でも特別だなぁと感じるパンチがあります。単なる贔屓目かもしれませんけど。
酸味を強く感じる雰囲気なんだけど、同時に苦味がガツンと来るから、実際にはそこまで酸の印象を強くしない。
日本酒は+12だけど、辛さではない切れ味。シャープな喉越しで、喉を通った後に最初に感じる余韻は長くなく、後から段々と余韻が湧き直して喉でも鼻でもぐぁと刺激がある。
味自体はフルーティーな旨みと爽やかさがあり、立ち香で苦味が引き締めてバランスをとっているという印象です。
若々しさはまだまだたっぷりなんですが、前回の印象のようなもったいないとかそんな感じはしなくなってるのはどの辺りが理由なんでしょうか。
多分、酸味と苦味が交じり合ったというか一体化したというか、そういう点がポイント何だと思います。前回の時がバラバラだったとまでは言いませんが、それぞれを個々に感じていたような気がします。
イトヨリの蒸し焼き。
ニンニクが少しだけ香る、シンプルでいて幸せな旨みたっぷりのお魚。
ホロホロの身に染み込んだスープに波を立たせる凱陣は、十分美味しいけどやや振り回し過ぎな気もします。旨すぎるって罪ですな。
…
7日目。
少しだけ味見のために取っておいた。
変化は少ない、というか判らない。同時に16日目の長珍も飲んでたんだけど、長珍が熟した印象があったせいなのか、凱陣の変化なさっぷりが際立ったという気もしますけど。
いずれにしても若さもあり、熟しつつあり、飲み頃とまでは言いませんけど、飲み始め頃って感じでした。今年の秋とか来年になってから、もう一度出会いたいお酒でございます。
悦凱陣 純米 山廃 オオセト 無濾過生 24BY
有限会社丸尾本店
精米歩合 オオセト 60%
酸度 1.8
日本酒度 +12
アルコール度数 17度以上18度未満
上野 サンワ酒店さんで購入。
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