さつま寿との出会いは、もう10年近く前のこと。会社の先輩と飲みに行ったときが最初の一杯で、その時はロックでした。
レトロなラベルに寿って、目出度すぎて普段飲みしづらいやんけとか言って苦笑しながら飲んだんですが、「何これ美味しい」っておっさん2人が顔を見合わせたのは良い思い出でございます。
それから居酒屋で見れば飲んでたんですが、瓶では売ってるのを出会わなかったんですね。まぁ焼酎は愛する銘柄が決まりすぎてて、それらばっか買ってたから探しもしなかったというのが正解ですけど。
最近ちょくちょくお邪魔する酒屋さんにおいてあったので、家でじっくり飲んでみることにします。
ストレート。
青い爽やかな香り。口に含んだその瞬間はツルリとしてスマート。直後、舌に乗り、空気をまとうと爆発する甘み。濃い芋の甘味。麦とは違う香ばしい香りも。
更に味わうと辛味と苦味が奥から。ほんのり海藻の旨味も。余韻はパワフル。ガツンと刺激の辛味、香りの甘みの2段階。
丁寧なワイルドと言いますか、洗練された素朴さと言いますか。
割となんでも合いそうだなー。でもお湯かな、一番は。昔ロックで飲んだ時も美味しかったけど。
素朴な旨さがオールマイティ感タップリで悩みます。
ロック。
余韻は以外と短く、じんわりした辛味が残る以外はサッと消える。
ホタテ、うずらの卵の燻製と合わせる。燻製のスモークが染み入る、マイルド芋味。非常に合う。優しい芋の甘味だからこそ、スモーキーなものを巻き取る、染み入る土壌があるなぁと思う相性の良さ。
5:5のお湯割り。
やさしい、優しいじゃなくて平仮名でやさしい、となる感じ。
パンチの強い芋ではなく、あくまでも優しい芋の味。癖がなくて、ガツンとはこない。
なので最近の好みからは少し外れるんですが、飲み始めると止まらない安心の美味しさは、どれだけ飲んでも飽きさせることはありません。
好きな焼酎は?って聞かれてさつま寿を真っ先に挙げることはないかもしれないけど、日々の酒として我が家には常備されるべき一本なのです。
さつま寿
株式会社尾込商店
アルコール度数 25度
印西市 酒乃なべだなさんで購入。
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