鍋店さんは、不動の銘柄で有名な蔵元さんですが、仁勇の方が先にあった銘柄。
更に歴史を紐解けば、「仁勇」は灘に作った出蔵の銘柄で、成田山の新勝寺の門前で酒造を始めた一番最初の銘柄は「蓬莱山」、その他にも各出蔵ごとで色々な銘柄があったそうです。何時頃に仁勇をメインブランドにしたのかまではホームページに書かれていませんでしたが、今のラインナップは、「仁勇」と「不動」なのです。
不動は居酒屋などでちょくちょく飲んだことがあり、華やかで甘みが美しい良酒の印象がありますが、仁勇はそれなりに古き良き味との噂も聞きますが、さてさて。
冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。
香りは強くないものの、懐かしいお酒の香り。お燗すると甘さが立ち上りそうな印象ですが、今日のところは冷たいままで頂きます。
第一印象は昔ながらのお酒。でも意外とその古めかしさは持続せず、舌の上ではベタつかないキレイな甘みにとって変わります。山廃らしさは十分ですが、じっくり味わうとやや水っぽく感じるのはぐびっと飲んでもいいように調整されているのでしょうか。逆に言えば、スイスイと飲んであっという間にワンカップ終了の軽快なお酒でした。第一印象は本当に最初だけで、この奥に潜むキレイさは不動にも引き継がれていったのかなと思う次第です。
華やかな旨みと香りを甘さで前面に出す不動とは、また違ったラインナップとして併存する味だなぁという印象でした。山廃じゃないと、ワンカップじゃないとどうなんでしょうかね。そのうち飲んでみたいと思います。
ちなみにこのお酒を購入した印西市の酒乃なべだなさんは、蔵元の分家筋とのこと。昔は印西市にも出蔵があり、当時の銘柄は「利根正宗」。酒乃なべだなさん限定で復活させても面白いですね。
鍋店株式会社
精米歩合 65%
アルコール度数 15度以上16度未満
印西市 酒乃なべだなさんで購入。
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